その長良氏が帰らぬ人となったのは2012年5月。ハワイで事故に遭ったという知らせを受けた氷川は、その場で倒れ込み、しばらく動けなくなるほどのショックを受けたという。
「長良氏が亡くなった後に立ったステージでは新曲を歌いながら号泣し、観客の涙を誘いました」(前出・芸能レポーター)
氷川は歌手活動を休止する理由の1つにデビューから20年以上が経ったことを挙げている。
「ようやく自分を見つめ直すタイミングが来たということですが、かつて氷川さんが“自分のすべて”と表現した長良さんが亡くなってから10年が経ったことも大きい。長良さんが付けてくれた大切な芸名に縛られないという“決心”がついたのもそのためでしょう。今回の新曲は、氷川さんにとって原点回帰であり、これまでの自分との決別の曲でもある。そんな気がしています」(別の音楽関係者)
歌手活動を休止する期間は未定というが、氷川は周囲に「自分には歌しかない」、「一生歌い続けたい」と語り、すでに休養明けに歌う曲の構想も考えているという。来年以降、演歌界のプリンスから脱却した新生・氷川きよし、そしてKiinaとしての新しい一面を見せてくれることだろう。
※女性セブン2022年7月28日号