選挙演説中に凶弾に斃れるという衝撃的な事件から4日後の7月12日、東京・港区の増上寺で、安倍晋三・元首相の告別式が営まれた。昭恵夫人が喪主を務めた告別式には岸田文雄・首相や麻生太郎・自民党副総裁ら約200人が参列。1000人以上が焼香の列に並んだという。
参列者のひとりがその時の状況を明かす。
「会場では、生前の安倍氏の活動を紹介するVTRが流れました。昭恵夫人と世界を回るスナップやスピーチに加え、安倍氏が演奏するピアノに合わせ、昭恵さんと合唱する動画も流れた。会場に響く2人の歌声は参列者の涙を誘いました」
安倍氏が演奏をしていたのは『花は咲く』という曲。東日本大震災の復興支援のために作られたチャリティーソングだ。昨年12月に安倍氏は公式YouTubeチャンネルでこの曲を弾く姿を公開したが、今年6月にも昭恵夫人のためにサプライズ演奏していたという。昭恵夫人の友人が話す。
「昭恵さんは今年6月10日に還暦を迎えました。自身が経営する居酒屋『UZU』では2回ほど、デヴィ夫人ら著名人を招いてお祝いの会が開かれたのですが、それとは別に、白金の『八芳園』で30人ほどのごく親しい友人たちを呼んでパーティーをしたのです。参加者は昭恵さんの友人のみで、安倍元首相の関係者や夫妻共通の友人などはいなかったようです。
そこに安倍元首相がサプライズで現われ、約5分にわたり、昭恵さんのためにピアノの演奏を披露したのです。それが、『花は咲く』だった。小学校2年生の時に習っていたピアノをやめたという安倍元首相は、60年ぶりにピアノの猛練習をし、この曲が弾けるようになったそうです」