メディア出演やレシピ本を出版した“プロカレー集団”の京大カレー部と、スパイスをこよなく愛する東大スパイス部。カレーに青春を捧げる両集団の対決がついに実現! 家庭でも作れるレシピを2種ずつ考案してもらいました。
【京大カレー部】
井上彰悟さん(京都大学総合人間学部2回生):クセの強いカレーを愛す、部内の数少ない常識人。「スパイシーな人間になりたい」
塚本祐太さん(京都大学総合人間学部4回生):前副部長。調整役によく回るカレー部穏健派。今回レシピを2つ考案。
中嶋貴徳さん(京都大学文学部2回生):カレー部に入るために京大を志望。「カレーのように懐の広い人間になりたい」
【東大スパイス部】
永川靖丈さん(東京大学大学院修士1年):スパイス部初代部長。大のカレー好きが高じて、2018年にスパイス部を創設した。
内山真生子さん(玉川大学教育学部2年):女性目線でスパイスを研究。野菜などの食材を無駄なく使うレシピ考案を得意とする。
河合輝さん(東京大学経済学部3年):高校時代、カレーについての論文を約1万字書いた経験あり。今回のバターチキンカレーを考案。
【審査員】
井上岳久さん(カレー大學・学長):横濱カレーミュージアムのプロデューサーを経てカレー大學学長兼、カレー総合研究所代表を務める。
齋藤絵理さん(SPICY CURRY 魯珈・店主):東京・大久保で行列が絶えないカレー店を切り盛り。レシピ本の出版や、レトルト商品の監修も手掛ける。
船越一博さん(ハウス食品 食品事業一部 部長):同社で20年近くレトルト食品やルウなどの製品企画・開発を行い、ヒット商品を生み出してきた。
テーマ1 夏野菜を使ったカレー対決!
●京大カレー部「夏野菜の和製ラッサム」
■材料
トマト…1個 豆腐…50g きゅうり… 1/6本 オクラ…1本 水菜 …1/2束 梅干し1個 サラダ油…大さじ1 マスタードシード …小さじ1/2 クミンシード…小さじ1/2 鷹の爪 …1本 すりおろししょうが…小さじ1/2
A[柚子胡椒小さじ1、ブラックペッパーパウダー小さじ1/2、かつおだし200ml、しょうゆ大さじ1/2]
■作り方
【1】トマト・豆腐はさいの目に切る。きゅうりは薄切りにして塩もみ(分量外)をし、水菜と1分半茹でたオクラを適当な大きさに切る。梅干しは種を取り除きペースト状にする。
【2】サラダ油とマスタードシードを弱火で熱し油に香りを移す。マスタードシードがはじけきったらクミンシード、鷹の爪を入れる。クミンシードの色が変わったらトマト・すりおろししょうがを入れて、トマトが潰れるまで炒める。
【3】【2】に[A]と豆腐・梅干しを入れて味がなじむまで一煮立ちさせる。塩と酢(分量外)を大さじ1加えて味を調え、きゅうり・水菜・オクラを入れる
●東大スパイス部「薬味香るヘルシー夏野菜和カレー」
■材料
<お好みの夏野菜>
パプリカ、ズッキーニ、ゴーヤー、なすなど合わせて300g
<薬味>
みょうが、大葉、しょうが、かいわれ大根…各適量
オリーブオイル…小さじ1 すりおろしにんにく…小さじ1 すりおろししょうが…小さじ1 玉ねぎ…1/2個 トマト…1個 合わせだし…100ml 水…100ml
A[カレー粉大さじ1、しょうゆ・塩麹…各小さじ1]
■作り方
【1】すりおろしにんにく・しょうがをオリーブオイルで炒めて香りが立ってきたら玉ねぎを炒める。※炒め玉ねぎを使う場合は炒める過程をとばしてOK!
【2】飴色になったらカットしたトマト(またはトマト缶)を入れ、潰しながら炒める。
【3】【2】に[A]を加えて、夏野菜を炒める。
【4】野菜の表面の色が変わってきたら合わせだし、水を加えて炒め煮する。
【5】お好みの水分量で火を止め、味を見ながら塩(分量外)を加えてお皿に盛る。最後に薬味を散らす。