大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、初代征夷大将軍・源頼朝の逝去で勃発した幕府の御家人13人の権力闘争が描かれる。ドラマを放送するNHKでも、絶対的エース・和久田麻由子アナ(33)が、今夏の出産に向けて番組出演を減らしたことで、後継者を巡る熾烈な争いが起きていた。
そんなポスト和久田の有力候補が、4月に和久田アナの後任として『ニュースウオッチ9』のキャスターに就任した山内泉アナ(27)だ。女子アナに詳しいライターの島本拓氏が語る。
「入局6年目で同番組のキャスターになるのは歴代最速。東京アナウンス室への異動の通例は、2つ以上の地方局に赴任してからですが、山内アナは初任地の金沢放送局からいきなり東京に抜擢された。これは岡山からすぐ東京に異動になった和久田アナと同じ。NHKの期待の高さが窺えます」
和久田アナと同じ岡山放送局からキャリアをスタートさせた星麻琴アナ(30)にも注目が集まる。
「彼女は元TBSアナウンサーの三雲孝江さん(68)の娘。和久田アナの『ニュースウオッチ9』時代にはレポーターとしてサポートし、和久田アナが休みの時はキャスターとして代役を務めた。アナウンス力に定評があり、実力面でも後継者の資格は十分です」(島本氏)
もうひとつの看板ニュース番組『ニュース7』には、ポスト和久田候補が2人いる。
平日MCの林田理沙アナ(32)と、土日祝日MCの川崎理加アナ(28)だ。芸能ジャーナリストの三杉武氏が語る。
「林田アナは、桑子アナらを輩出し、人気アナの登竜門になっている『ブラタモリ』のアシスタント経験者で、男性ファンから『リンダ』の愛称で親しまれている。清楚で可愛いらしい顔立ちが男性視聴者から人気。参院選の選挙特番でもMCを見事に務めました」
東京芸大大学院の音楽研究科出身の林田アナは、絶対音感の持ち主。『ブラタモリ』でピアノの腕前を披露したこともある。
一方の川崎アナには強力な武器がある。
「米ミシシッピ州生まれの帰国子女で、TOEICはなんと満点の990点。世界で放送されている『NHK NEWSLINE』では英語でニュースを読んでいます。世界情勢が不安定な昨今、川崎アナの英語力は大きなアドバンテージになりそうです」(三杉氏)
有望な若手が群雄割拠するなか、島本氏がポスト和久田の最右翼として挙げるのは、『サタデーウオッチ9』のレポーターを務める吉岡真央アナ(26)である。
「彼女も和久田アナや山内アナと同様、初任地の高知放送局からいきなり東京勤務になりました。入社4年目での異動は最速クラスです。高知時代には被り物をしたり、カヌーのルポで四万十川に飛び込んだりと、体を張ったリポートで大人気になりました」
異動前の昨年10月にオンエアされた『四国あるある選手権』では、チアリーダー姿で歌と踊りまで披露している。
「和久田アナとはタイプが違いますが、地元民に愛されていたのは同じ。華のある女子アナとして、局側の期待は高いと聞いています」(島本氏)