「聖地」が再び熱気を帯び始めている。7月13日、安室奈美恵さん(44才)の楽曲に合わせて花火を打ち上げる『WE LOVE NAMIE HANABI SHOW』の開催が発表された。同イベントの「第1回」は安室さんが引退した2018年9月16日に、彼女の地元・沖縄県で開催。以来、会場となった宜野湾海浜公園(宜野湾市)はファンの間で聖地とされてきた。今年は9月18日に、その地で開催予定だ。2018年に会場で観賞したファンが、当時をこう振り返る。
「安室さんのライブ映像に合わせて、1万2000発の花火が打ち上げられました。会場は大盛り上がりで、涙を流しているファンもたくさんいました。事前に『安室さん本人の出演はありません』とのアナウンスがあったのですが、当日、安室さんが浴衣姿で観客として来場していて、話題になりました。あの感動が3年ぶりに帰ってくるなんて」
同イベントは、安室さんの「私がいなくなっても、経済効果を含め、沖縄に貢献できるイベントを続けてほしい」という意思を引き継ぎ、実行委員会によって実施された。翌年9月に「第2回」が開催されたが、一昨年と昨年はコロナ禍の影響でオンラインで収録した花火の映像配信に留まった。今年も一時は落ち着くかに見えたコロナ禍だが、ここにきて勢いを増している。開催を不安視する声もあるが、今年はどうしても開催したい理由があるという。
「安室さんは今年デビュー30周年を迎えます。彼女は引退したいまも、ファンにとってはもちろん、沖縄県民にとっても“ヒーロー”なんです。4年前の引退時、県内の特注の郵便ポストにはがきを投函すると、安室さんの顔がデザインされた消印が押されるサービスが始まりました。当初は1年限定だったのに、延長に延長を重ねて現在も続いています。それだけ県民やファンの安室さん愛が強いということ。記念の年を盛大にお祝いしたいというムードが漂っているんです」(実行委員会関係者)
引退しても色あせない存在感は、安室さんの強い故郷愛が関係しているのかもしれない。
安室さんは2000年の九州・沖縄サミットで各国首脳の前で『NEVER END』を熱唱して、地元開催に花を添えた。2018年5月には沖縄県民栄誉賞を受賞し、「(沖縄は)帰ってくるたびに、私をいつも初心に戻してくれる」とのコメントを残した。