お笑いコンビ・TKOの木本武宏(51)が出演番組を次々とキャンセルしている件で、背景に投資トラブルがあったことをスポニチが報じた。木本の投資トラブルの規模は5億円以上にも及ぶとされている。交流のあるタレントや芸人らから金を集めていたが、一緒に投資を進めていた人物と急に連絡がつかない状態になってしまったと報じられている。木本が投資先のひとつとしていたと見られる仮想通貨は、わずか数か月で100分の1にまで暴落している。
近年の木本は、ビットコインなどの投資に意欲的だった。木本と交友のあった中堅芸人はこう語る。
「木本さんは芸人やテレビ局関係者の間では昔から投資好きで有名でした。仮想通貨は芸能界でもはまっている人は多いですが、木本さんはかなり初期から始めていました。以前流行したビットコインにもいち早く食いつき、利益を出していたと記憶しています。
今回、投資トラブルの規模が5億円と言われていますが、それまではけっこう儲けていたはずです。一度、飲み会で仮想通貨の口座残高を見せてくれたことがありましたが、数千万円ありましたしね。木本さんは飲み会でも投資に勧誘するのですが、投資に疎い初心者には“俺が教えるから”と言い、実際に丁寧にやり方を教えていたようなので、信頼してしまう人も多かったのでしょう」
ここ最近、木本が注目していた投資先のひとつが、2月から4月にかけて流行したアプリ「STEPN(ステップン)」だ。アプリ内で仮想通貨を使い、NFT(非代替性トークン。偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと)であるゲーム内の「スニーカー」を購入する。そのうえで、アプリ内でそのスニーカーを装着し、現実世界でウォーキングすると移動距離に応じて独自の仮想通貨GSTがアプリ内に付与されることになっている。前出の中堅芸人は「木本さんのSTEPNへの熱量は相当だった。“どこよりも一番熱い(投資先)”と口にしていた」と語る。
木本同様、STEPNにハマる人は多かったのだろう。今年初めからSTEPNを始めた芸能関係者はこう語る。
「スニーカーをアプリ上で買い、育てるという前作業が必要ですが、私は最高1時間歩くだけで5万円稼げていました。それが5月に中国でのサービス停止を受けて価値が大暴落。STEPNのGSTはピーク時で日本円にして1000円以上だったのがいまや8円前後。いまは1時間歩いても900円ほどしか稼げなくなった。木本さんの投資トラブルの規模とされている5億円はSTEPNだけではあまりにも巨額すぎるので、ほかにも投資していたはずですが、ここまで暴落したのは予想外だったでしょう。なんとか埋め合わせをしようと考えたはずですが、いまここまで“熱い”仮想通貨はないですからね……」