NHKの絶対的エース・和久田麻由子アナ(33)が、今夏の出産に向けて番組出演を減らしている。これにともない主要番組のキャスター枠が空き、それを狙う若手アナの台頭が著しい。その一方でベテラン勢にも復権の芽が出てきた。女子アナに詳しいライターの島本拓氏は語る。
「筆頭は井上あさひアナ(40)です。『ニュースウオッチ9』のキャスターを4年間にわたって務め、彼女が京都放送局に異動した際には“あさひロス”が続出したほど。東京に復帰後、『ニュースきょう一日』の締めの言葉“あなたの明日が良い一日でありますように”に癒されたファンも多かった。
男性のファンが多い点で言えば、『サタデースポーツ』のキャスターを長く務めた杉浦友紀アナ(39)も引けをとりません」
産休を経て復帰し、昨年春から『あさイチ』のキャスターを務める鈴木奈穂子アナ(40)も衰えぬ人気を誇る。
「『ニュースウオッチ9』と『ニュース7』のキャスターを歴任した逸材です。しかし、妊娠後も帯番組を担当するなど、ハードな仕事がたたったのか、産休前に体調不良で休養。和久田アナを早々にレギュラーゼロにしたのは、鈴木アナと同じ状況は避けたいという局側の配慮だと言われています」(NHK関係者)
『あさイチ』では“朝ドラ受け”で号泣するなど、クールなイメージだったニュース番組時代とは違った一面を見せ、女性層にもファンを広げている。
「鈴木アナのケースは、和久田アナをはじめ出産・産休を経験する女子アナのロールモデルになるかもしれない」(同前)
王座に座るのは誰か。
※週刊ポスト2022年7月29日号