スポーツ

正代、御嶽海、貴景勝ら“不甲斐ない大関”たち 物言い催促や横審への愚痴も

5月場所で早々に負け越しが決まった大関・御嶽海(写真/共同通信社)

5月場所で早々に負け越しが決まった大関・御嶽海(写真/共同通信社)

 大相撲7月場所は、序盤から上位陣に黒星が相次いで“番付崩壊”の状態に陥った。とくに不甲斐なかったのが3人の大関陣だ。5月場所では正代、御嶽海が早々に負け越し、貴景勝は千秋楽にすでに9敗の正代に勝ってなんとか8勝7敗で終える体たらくだったが、7月場所も次々と星を落とした。

 6日目までに大関3人で計18戦して10敗。カド番の御嶽海は2勝4敗で陥落は避けられないとみられていたが、7日目からは所属する出羽海部屋の関係者にコロナ感染者が出て休場となった。

「その後に御嶽海本人も陽性となったが、問題は来場所の番付がどうなるか。コロナで途中休場の場合に番付を据え置くのか、1枚降格となるのかは9月場所の番付編成会議で決まることになった。

“第7波”と重なった今場所は出羽海部屋だけでなく、鳴戸部屋、放駒部屋、佐渡ヶ嶽部屋などでコロナ感染者が相次いだ。救済措置が取られる可能性は高く、御嶽海は来場所もカド番大関に残るのではないか。とはいえ、今年に入ってから大関陣は優勝争いに全く絡めていなかった。救済となれば批判的な声もあがってくるだろう」(担当記者)

 5月場所は最終的に横綱・照ノ富士が逆転で優勝したものの、平幕力士が優勝争いをリードした。7月場所でも館内を沸かせたのは逸ノ城や翔猿といった平幕勢。一方の大関陣はその品位も問われる場面があった。

「貴景勝は4日目に逸ノ城に寄り切られると、審判の親方に向かってしきりに自分の髷を引っ張る仕草を見せた。逸ノ城が髷を掴んだとアピールしていたのです。物言いがついたが、結局は軍配通りに。NHKラジオの解説だった北の富士さんに、“物言いを催促したみたいなもの。あれは酷いもんだよ”と指摘される始末でした。

 御嶽海も場所前に横審(横綱審議委員会)から大関陣の情けなさを指摘するコメントが出たことに対して、“横審は横綱のことを語る組織なのに、なぜ大関にまで口を出すのか”と報道陣に愚痴ったことが夕刊紙に暴露されていた」(同前)

 令和の大相撲の大関陣には何かが欠けている。多くの人が感じるところだろう。

※週刊ポスト2022年8月5・12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン