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古谷一行、大病で体重20kg減 息子夫婦と孫に囲まれ不屈闘病の日々、復帰の予定も

古谷一行が激しい闘病生活を送っている

古谷一行が不屈の闘病生活を送っている

「役者に定年はない」とはよくいわれるが、実際に65才を過ぎても第一線で活躍し続けている俳優はごくわずかだろう。古谷一行、78才。彼は間違いなくそのひとりだ。社会現象になった数々のドラマで主役を張った後も、多数の作品に出演し続けた彼の姿がここ最近見えなくて──。

 7月上旬のある日、青いTシャツにグレーの上着姿で寿司店から出てきたのは、俳優の古谷一行(78才)だった。2才年下の妻に寄り添い、手には杖を持っているものの、濃紺の帽子とマスクの間から覗く目には力がこもる。この日は妻が運転する車で外出し、ゆっくりと食事を楽しんでいたようだ。

 古谷といえば、ここ2年ほど公の場に姿を見せていないだけに、周囲からは心配の声があがっている。

「『ぜひ古谷さんに演じてほしい』というドラマや映画のオファーがあっても、一昨年からそれらの仕事を断っているようです。病院にも頻繁に通っているそうで……。このまま表舞台から姿を消してしまうのではないかという声も聞こえてきます」(広告代理店関係者)

 古谷はいま、どのような状況に置かれているのか──。直近の古谷の仕事は、映画『おもいで写眞』(2021年1月公開)が最後になる。

「映画の撮影は2020年には済んでいたので、ここ2年近くは役者仕事をしていないようですね。業界でも超のつく“仕事人間”として知られていて、これまでは毎年、舞台、映画、ドラマなど、1年に4〜5本はこなしていました」(テレビ局関係者)

 古谷は中央大学法学部在学中に俳優座の研修生となり、舞台で腕を磨いてきた、いわばたたき上げの役者だ。33才のとき、ドラマ『横溝正史シリーズ』(1977〜1978年・毎日放送)で主人公の金田一耕助役に抜擢され、当たり役に。その後20年以上にわたって演じ続けた。

 1980年代には主演したドラマ『金曜日の妻たちへ』(1983年・TBS系)が大ヒットし、“金妻ブーム”は社会現象になった。さらに’97年にはドラマ『失楽園』(よみうりテレビ)に主演し、不倫の末に心中に至る難役に挑んだ。

「2000年代になってからは年齢とともに役の幅をさらに広げ、悪役から優しいおじいちゃん役までこなして、各局からの指名が後を絶たない名優のひとりですね」(前出・テレビ局関係者)

 2017年には朝ドラ『ひよっこ』(NHK)で、有村架純(29才)演じる主人公の祖父役として脚光を浴びた。

「寡黙でぶっきらぼうだけど、茶目っ気のある祖父役を好演しました。『ひよっこ』のときはちょうど俳優生活50周年でしたが、すごく元気で、後輩たちにも積極的にアドバイスするなどして、ご自身もますます演技に円熟味が増した印象でした」(前出・テレビ局関係者)

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