芸能

通販番組が激変!坂上忍、ヒロミ、麒麟・川島…出演タレントの豪華化が進む事情

『ラヴィット!』麒麟・川島

麒麟・川島も通販番組に出演

 かつては売れっ子タレントはほとんど出なかった通販番組が様変わりしている。出演するタレント陣がどんどん豪華になり、演出面でもこれまでなかった工夫が見られようになっているのだ。コラムニストで放送作家の山田美保子さんがその背景について解説する。

 * * *
 マスクや抗原検査キット、体温計など以外でコロナ禍に売れているモノといえば、調理家電、家事家電、季節家電、理美容家電などである。そしてこれらは通販番組でもおなじみのアイテムだ。

坂上、よゐこ濱口、ナイツ、ヒロミ…

 が、それぞれの家庭に行き渡ってしまったのか、“ステイホーム”が流行語だった頃に比べると売り上げは落ちているそうだ。

 果たして“客寄せ”とばかりに、最近、地上波の通販番組の出演者がやたらと豪華になり、同時に放送枠も増えてきている。

 テレビ朝日では坂上忍をメインに、「尾木ママ」こと尾木直樹氏、「サバンナ」の高橋茂雄、ギャル曽根らがレギュラーの『坂上くんが試してみた!!「通販家事スクール」』を不定期で週末の午後にオンエア。フツーのバラエティ番組だったとしても数字が獲れそうな座組である。テレ朝では他にも島崎和歌子と「よゐこ」の濱口優による『ワカコさんとマサルくんのお宅は買わないの??』も。島崎はかつてTBSで、星田英利(旧名・ほっしゃん。)と共に『ショッピンポン!』を3年も仕切ってきた通販のベテランだけに安定感がある。

 TBSでは「ナイツ」の塙宣之と土屋伸之、女優の中村静香と大石参月が商品を体験する『カイモノラボ』を深夜に毎日オンエア。「ナイツ」の優れた話術により、トークバラエティとして見られる番組だ。日本テレビには、毎週金曜日にオンエアしている柴田理恵と「Take2」の東貴博がMCの『女神のマルシェ』の他に、24日にはヒロミと、いとうあさこの『ヒロミ★あさこ 昭和平成の懐かしスターを直撃! 令和のバカ売れ商品をお届けSP』が放送されたばかりだ。

 かつて通販番組には、専属のアナウンサーがプレゼンし、他の番組ではあまり見かけなくなったタレントらが効果や値段に大袈裟に驚く…という“パターン”が存在していた。俳優や女優が出ることも多かったが、それこそ“懐かしスター”ばかりで、たとえその人たちが、ただのリアクターだったとしても、「欲しい~!」「絶対に買います!」などと言いながら実際には購入しなかったとしても、視聴者は許しているようなところがあったものだ。

ヒデには「売り手としてプロの意識」がある

 だが、いまはバラエティ番組にも頻繁にキャスティングされるような現役の売れっ子たちが出演し、ロケに出たり、実際に使用している動画や画像を提供したりして訴求。より視聴者への説得力を増すような作りになっている。

 この文脈で真っ先に浮かぶのがフジテレビの【ディノス特番】『ヒデ&川島明のアイテムマスター』だ。

「ペナルティ」のヒデは2014年1月から平日午前の帯番組『ノンストップ!』内の通販コーナー「いいものプレミアム」を仕切っている。最初にオファーが来たとき、「俺、もう“そっち”に行かないといけないの?」と戸惑ったことを複数のインタビューで明かしていたヒデ。だが、いまでは買い手と向き合う誠実な姿勢や、売り手としてのプロ意識があるうえ良い点も悪い点も素直に口にすることをモットーに、在京キー局のテレビ通販売上7年連続No.1の立役者となっている。

 筆者は数年前、『ディノス』の担当者が「ウチで扱う商品のことをもっとも知る人」「視聴者からの信頼も厚い」とヒデを絶賛しているのを聞いたことがある。同社とヒデはもう切っても切れない間柄なのである。

「麒麟」川島明も、『ディノス』のフジテレビで『魔女に言われたい夜~正直すぎる品定め~』というリアルトーク通販バラエティのMCをしている。が、それよりは2021年3月29日からMCを担当している帯番組『ラヴィット!』(TBS系)で生活情報に向き合っている効果が大きいのだと思う。人気お笑い芸人が各曜日レギュラーとして多数出演。川島の軽快な進行と程よい生活感、的確すぎるツッコミにより、視聴率は開始当初の1%台から3倍に上昇している。

 そんな“最強コンビ”と共に商品を体験しているゲストが、女優の加藤貴子、「ママタレNo.1」の呼び声も高い藤本美貴、そして笑いもわかれば知性派でもある関根麻里という豪華さに驚いた。こうした一流どころが出演をOKしたのも、コアターゲットからの好感度が高いヒデと川島がタッグを組んだことで、番組の全貌や成功が「見えた」からだろう。

関連記事

トピックス

10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)
《“半ケツビラ配り”で話題》「いればいるほど得だからね~」選挙運動員に時給1500円約束 公職選挙法で逮捕された医師らが若い女性スタッフに行なっていた“呆れた指導”
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
チャンネル登録者数が200万人の人気YouTuber【素潜り漁師】マサル
《チャンネル登録者数200万人》YouTuber素潜り漁師マサル、暴行事件受けて知人女性とトラブル「実名と写真を公開」「反社とのつながりを喧伝」
NEWSポストセブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン