連日、報道され続けているお笑い芸人TKOの木本武宏(51)の“金銭トラブル”。後輩芸人を巻き込み、被害総額は約7億円とも報じられているが、多くの疑問点も残ったままだ。今回、木本が女性セブンのインタビューに応じ、5時間以上にわたって騒動の真相を初めて語った。第1回~第3回では、FXと不動産投資の儲け話に引っかかってしまった顛末を明かした木本。長時間のインタビューの最後に、事務所を辞めた経緯と今後について語った。【全4回の第3回。第1回から読む】
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松竹芸能が事態を察知したのは今年6月頃。あるバラエティ番組の収録中に芸人同士が話したことがきっかけで、業界中に噂が一気に広がった。
「もうその話が広がっているんですね。確かに、オンエアではカットされていますが、僕の話が出た時にスタジオが静まり返って、大変だったそうです。そこから松竹がバタバタになって、マネージャー陣がどうしましょう?と。僕が言える立場じゃないんですけど、事務所にはこの件をもっと前から相談していたので、困惑もありました。
事務所から改めて話を聞かせてほしいと言われて、一から話をしたら『なんてことしてんねん!』となるわけです。A氏やB氏の背景がわからないし、この先何があるかわからないから、とりあえず全貌がわかるまで出演は取りやめようと」
けっきょく、騒動を起こした責任を痛感した木本は、自らの意思で松竹も辞めた。「騒動が解決してからでもいいのではないか?」という声もあったが、退所を決断した背景には、TKOの相方である木下隆行(50)の動向も関係しているという。周知の通り、木下はすでに2020年に木下が“ペットボトル事件”で自主的に事務所を離れていた。
「自分の中ではたくさんの葛藤がありましたけど、最初に頭に浮かんだのは木下のことです。あんなことになって、木下は松竹を辞めたけど、実は今年中に事務所に戻る計画があって、僕もすごく楽しみにしてたんです。木下もそこに向けて必死に頑張っていたのに、僕がこんな騒動を起こしてしまった。木下のチャンスを潰してしまったことが、すごく悔しくて申し訳なくて……。僕だけ松竹に残り続けるという選択肢はありえへんと思いました。どの面下げて松竹におんねんって話ですから。
会社と話し合いしていた時に辞めますと言ったら『ちょっと待て』と。解決策を話し合っている中で、初めにそれを言うのは卑怯だろうと言うんです。ありがたいことですが、自分のことやからわかるんですよ。ズドンと落ちたやつが事務所にしがみついて、細い糸にしがみついたところで居場所はないんです。万が一、木下が事務所に戻れたとしても、問題を起こした2人が浮上できるはずもない。
僕は松竹芸能が大好きです。ヒコロヒーがブレイクした時も嬉しかったし、みなみかわも忙しくなって来て、なすなかにしもやっと芽が出てきた。その中で、『俺はコイツらのアニキやねん』って顔してきた僕が、こんなこと起こしてしまってほんまに恥ずかしい」