18世紀のフランス革命を舞台に、王妃マリー・アントワネットと、男装の麗人オスカルの激動の人生を描いた『ベルサイユのばら』が、2022年に連載開始50周年を迎えた。当時大学生だった池田理代子さんによるこの歴史的名作について、女性セブン読者2041人(『女性セブン倶楽部』会員、全国の20〜80代男女2041人が回答、回答期間2022年7月8〜13日)にアンケートを実施。読者が選んだ人気キャラクターとともに、豆知識も紹介する。
◆読者が選んだ人気キャラクターランキング
【1位】オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ
将軍の末娘。男として育てられ、近衛連隊長に。マリー・アントワネットの護衛を務めたが、革命時は民衆につく。
【2位】アンドレ・グランディエ
オスカル同様、架空のキャラクター。オスカルの乳母マロン・グラッセの孫で、8才のときからオスカルの遊び相手。生涯、一途な愛でオスカルを支える。
【3位】マリー・アントワネット
オーストリアの女帝マリア・テレジアの末娘でフランス国王ルイ16世の王妃。王政が廃止され、最後は断頭台へ。
4位はアントワネットとの愛を貫いたスウェーデンの伯爵、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン、5位はアントワネットの最後のお世話をしたロザリー・ラ・モリエール(ポリニャック伯夫人の不義の娘)、6位はアントワネットの夫であるルイ16世、7位はオスカルの乳母であるマロン・グラッセ、8位はアントワネットの母マリア・テレジア、9位はアントワネットのお気に入りでロザリーの実の母、ポリニャック伯夫人、10位はオスカルの部下アラン・ド・ソワソンという結果に。あなたのお気に入りはランクインしていましたか?
続いて、『ベルサイユのばら』にまつわる豆知識を紹介しよう。
◆読む用と保存用の2セット購入ファンなら常識!?
読者の多くが、「読む用と保存用、2セット買いました。1セットは初版でいまだにきれいに保存してあります」(65才・主婦)とのこと。「保存用は嫁入り道具の1つとして持参。子供と一緒に読みました」(63才・主婦)という人も。
新書版、文庫版、愛蔵版など、さまざまなサイズの単行本が発売。愛蔵版は小学校の図書館などにも収蔵された。
◆アニメシリーズは主題歌も人気に
1979年にテレビアニメ『ベルサイユのばら』(日本テレビ系)の放映が開始。初期の監督は『巨人の星』(日本テレビ系)などを手がけた長浜忠夫さんで、その後、『あしたのジョー』(フジテレビ系)の監督、出崎統さんに引き継がれた。「鈴木宏子さんが歌うオープニングテーマ『薔薇は美しく散る』が好きでレコードも買いました」(58才・会社員)。
◆オールフランスロケ! 日仏合作の実写映画も
1979年に日仏合作の実写映画が公開。「ベルサイユ宮殿で撮影されたシーンには感動しました」(54才・会社員)という読者も。監督は『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミ。オスカル役のカトリオーナ・マッコールは、パリで行われたオーディションで400人の中から選ばれたという。