芸能

今回は「プロレス総選挙」 なぜテレ朝は『○○総選挙』を放送し続けるのか

プロレス総選挙

「プロレス総選挙」が放送される(公式HPより)

 ランキングをベースにした番組はテレビ局の定番コンテンツだが、テレビ朝日は「総選挙」と題してさまざまなジャンルのランキング番組を10年以上放送し続けている。他局が追随しないなか、テレ朝が“総選挙”を続ける狙いはどこにあるのだろうか。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその理由について分析する。

 * * *
 13日の土曜夜、『ファン1万人がガチ投票!プロレス総選挙』(テレビ朝日系)が放送されます。

 この特番では日本全国のプロレスファンに、「本当にスゴいと思う“現役プロレスラー”は誰なのか?」というアンケートを実施し、ベスト15を発表(21時55分~22時55分)。さらに放送終了後、“メタバース六本木”空間で16~30位を発表(22時40分ごろ~24時30分)し、その後、再び地上波に戻って31~50位を発表(24時30分~25時30分)する、計3時間超の大型特番です。

 なぜお盆のド真ん中に“プロレス総選挙”なのか。

 これは「テレビ朝日が長年にわたって業界最大団体・新日本プロレスの試合を放送していること」「その新日本プロレスが創立50周年イヤーであること」「ファンが一年で最も盛り上がるシリーズ『G1 CLIMAX』が開催中であること」「主要大会を生中継・見逃し配信する『新日本プロレスワールド』への誘客が期待できること」など複数の理由が考えられます。

 しかし、テレビ朝日の『○○総選挙』特番は、今年5月2日に『鉄道ファンがガチ投票!駅総選挙』、6月25日に『本当にウマいと思う 激辛ラーメン総選挙』が放送されたばかり。昨年も1月3日に『国民15万人がガチで投票!漫画総選挙』、12月27日に『国民5万人がガチ投票!テレビゲーム総選挙』、一昨年も7月20日に『国民1万4千人がガチ投票!お菓子総選挙』、9月6日に『国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙』が放送されました。

 テレビ朝日はこれら以前にも、戦国武将、ご当地麺、高校野球、冷凍食品、お城、プロ野球、アイス、ゴジラ、うどん、大相撲、声優、麺チェーンなどのさまざまな『○○総選挙』を年2~4本ペースで放送。しかし、『○○総選挙』がヒット企画なら民放他局は類似番組を手がけるものですが、ここまではそのような動きは見られません。

 ちなみに“総選挙つながり”では、一世を風靡した『AKB48選抜総選挙』も2018年以降は開催なし。その間、時代は平成から令和に変わり、人々の嗜好も変わる中、なぜテレビ朝日は他局が追随しない『○○総選挙』を放送し続けているのでしょうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
【薬物検査どころじゃなかった】広末涼子容疑者「体を丸めて会話拒む」「指示に従わず暴れ…」取り調べ室の中の異様な光景 現在は落ち着き、いよいよ検査可能な状態に
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン