新型コロナの第7波到来に揺れる病院内で、患者に向き合う名医たちはどんな薬をのんで奮闘しているのか。ウイルスが蔓延するいま、健康な体で生き抜くために常備しておくべき“相棒”を症状別に実名調査。婦人科はデリケートな部分であるだけに、薬の成分や副作用も気になるところだ。高橋怜奈さん(東邦大学医療センター大橋病院 婦人科医)はこう話す。
「まず常備しておくべきはリドカインという抗炎症成分を配合した『フェミニーナ軟膏S』です。安全性が高く、生理用ナプキンや下着によるかゆみやかぶれなどに有効です。病院ではより高濃度で強い薬を処方しますが、すぐに婦人科を受診できない場合や症状が軽い場合なら、これを使って問題ありません。
また、もしこれまでカンジダの診断を受けたことがあるなら、腟カンジダの再発治療薬『オキナゾールL100』も常備しておくと安心です。成分容量は病院で出されるものと同じで、自宅での治療が可能です」
デリケートゾーンのトラブルは、予防するために日常的なケアも必要だ。高橋さんは入浴時などに専用の石けんで洗浄することを推奨する。
「腟内は善玉菌と悪玉菌がバランスをとっていますが、特にデリケートゾーンは肛門に近くて高温多湿になりやすいので、悪玉菌が繁殖しやすい。『コラージュフルフル泡石鹸』は医薬部外品ですが、カビを防ぐ抗真菌成分や抗菌成分が配合されており、カンジダの予防にも効果が期待できます。肌に優しい成分なので、敏感肌の人でも使用できます」
撮影/矢口和也
※女性セブン2022年8月18・25日号