警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、現役の暴力団幹部がターゲットにされたというあおり運転の一部始終について。
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3年ぶりに行動制限のなかったお盆休み、高速道路はどこもふるさとで休みを過ごした人たちのUターンラッシュで大渋滞だったようだ。その様子をテレビで見ていて、友人がふと漏らした言葉を思い出した。
「大渋滞を考えるとうんざりするが、あおり運転に合わずにすむと思えば」
そう語った彼は数年前の正月休み、実家に帰省しようと高速道路を走行中、あおり運転に遭遇した経験があった。
「渋滞を避けようと、明け方に出発したのが間違いだった。追い越し車線を走行中、後方からかなりのスピードで近づいてきた車に気づき、車線を譲ろうと左車線に入ったのだが、そのタイミングが悪かったのか…」
その後、車間距離を詰められたり、幅寄せされたりが繰り返され、数キロに渡り追い回されたという。サービスエリアに逃げ込んで停車し、1時間ほど休憩を取ってから出発することで、なんとか難を逃れたのだ。「生きた心地がしなかった。あの時を思えば、渋滞でイライラする方がまだマシだ」と彼は言った。
いくら自分が気を付けて運転していても、いつ、あおり運転の車に遭遇するかはわからない。それはヤクザも同じだ。
「前に友達の車で高速を走っていて、あおられた」と語る暴力団幹部に、今は組を抜け堅気となった元暴力団員が、「幹部をあおるような奴がいたんですか。そりゃ本物のバカですね」と驚いた。