娘の急逝から4か月後の4月からは、ソロコンサートを再開。コロナ自粛も明けた今年は、さいたまスーパーアリーナや日本武道館といった大会場を回る全国ツアーを開催している。活動再開時のステージでは「この先も頑張って、沙也加と歌ってまいります」と声を震わせて誓った。それでも「今の聖子さんは、かなり気を張っていらっしゃる。ファンに心配させまいとステージに立っているのは明らかで、そんな彼女を10年前に再婚した歯科医の夫Aさんがそばで支えている日々。紅白に出場するかどうかは、“沙也加さんのためになるかどうか”というところでしょう。そこはNHKとの話し合いのポイントになると思われます」(聖子を知る芸能関係者)
まだ、ふとした瞬間に悲しみが襲ってくることもあるという。本人も周囲も視聴者も、全てが1年前の訃報を思い出すステージに立てるかは、微妙なところだ。
上半期にNHKでライブ特番が放送された明菜。“夏の紅白”といわれる大型音楽番組『ライブ・エール』で、4年ぶりに同局に出演した宇多田。デビュー25周年のKinki Kidsと、ほかにも目玉候補が多い年だが、聖子の存在感は、やはり別格。
出場歌手の正式発表は例年11月中旬だが、NHKにとっては、それまでの残り3か月間が勝負。近い将来の紅白の打ち切り説まで流布され始めているが、今年の成功のカギは、ここに懸かっているのかもしれない。