8月24日に『デイリー新潮』が報じた俳優・香川照之(56)のセクハラスキャンダルには多くの批判の声が集まった。記事によると香川は2019年7月、銀座のクラブでホステスに対して胸部を触る、キスをするなどの性加害を行なったという。被害によってPTSDになった女性は「香川を止められなかった」という理由でクラブのママに対して損害賠償請求の訴訟を起こしたが、訴訟自体は昨年取り下げられているという。
8月25日には本人が事実を認め、所属事務所が書面で「本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実です」とコメントを発表した。「ご指摘いただいたことを本人は深く反省し、今現在も自らの戒めとしております」「お相手の方には、本人から深い反省と謝罪の気持ちをお伝えし、ご理解とお許しをいただいております」などと綴っている。
ドラマや映画にとどまらず、朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)の金曜MCやEテレの子供向け教養番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』など幅広い活躍を見せているだけに、今回のスキャンダル報道の影響がどの範囲まで及ぶのか、注視されている。40代の経済誌記者は、香川がトヨタ自動車のオウンドメディア『トヨタイムズ』の編集長を務めていることに着目する。
「トヨタ自動車の広報的な役割を担うニュースサイトで、豊田章男社長(66)の肝いりで立ち上げられたと言われています。香川さんはテレビCMはもちろん、新型車を発表するモーターショーに章男社長とともに出演するなど近年のトヨタの“顔”と言ってもいい。2019年のサイト立ち上げ時から参加していますが、女性絡みのスキャンダルは企業との相性が悪い。本人も事実を認めて謝罪コメントを出していますが、編集長としての去就がどうなるかも注目されていくことになると思います」
そうしたなかで、“次の顔”の候補として名前が挙がっているのが、今年4月にトヨタ自動車に入社した元テレビ朝日アナウンサーの富川悠太アナ(45)だという。
「富川さんは、テレ朝時代に同局の報道番組『報道ステーション』のMCを務めていたバリバリの看板アナでした。新型コロナ感染時の対応を巡ってネットで批判されたこともありましたが実績は申し分ないですし、ルックスも爽やかで女性ウケもいいですからね。それに富川アナは父親がトヨタの元重役で、異業種への入社を決断する背景にはその縁もあったと噂されていますから適任でしょう」(同前)
富川アナは自身が立ち上げた個人事務所「オフィス・プレンティージャパン」のHP内で自らを、「トヨタ自動車株式会社の所属ジャーナリスト」と名乗っている。しかし、トヨタ入社後はあまり目立った活動をしてこなかった。
「これまでは先にテレビ東京を退社してトヨタ入りしていた森田京之介アナ(36)が『新人記者』という役回りでトヨタイムズのCMに出演していました。富川アナは年齢も知名度も森田アナより“格上”です。満を持して登場する予定だったのだと思いますが、かなり早い段階で香川さんに替わる“新しい顔”としての役割が期待される可能性もあります」(同前)
テレ朝の元エースアナは、まさかのスキャンダルで窮地に立たされた『トヨタイムズ』の救世主になるのだろうか。