首の押しもみ

首の押しもみ

 基本の1つめになるのが、「首の押しもみ」。所要時間は30秒程度で、首のうしろの少しくぼんだ部分の外側を押す。

「頭の後ろで頭蓋骨と首をつなぐ後頭下筋群は、デスクワークやスマホ使用などでうつむき姿勢になりがちな現代人にとって、特にこりやすい筋肉。『首の押しもみ』は、後頭下筋群をほぐして、ゆがんだ頭蓋骨を整える第1ステップです」

 両手の親指を後頭部の首の付け根に押し当てて、指を揺らしながらもむのがポイント。後頭部と首のこりが心地よくほぐれていく。

 頭蓋骨のゆがみの起点となる「後頭骨のずり落ち」を解消するケアが「後頭骨ほぐし」だ。

「後頭骨と連動して頭頂骨の位置も整い、脳全体の圧迫が解消されます」

 頭蓋骨リフトの仕上げは、頭の左右両サイドにある側頭骨の押し上げ。

「側頭骨を内側に押し込むとともに、後頭骨のほうに引き上げます。側頭骨を正しい位置に戻すと、スッキリ小顔に。頭部全体の血流や神経の巡りが整うのでリラックス効果も得られます」

 さらに効果をアップさせるには「足のほぐし」がお勧めだという。

「足と頭蓋骨は、遠いようでつながっています。足全体の巡りの改善は、全身と頭蓋骨の巡りの回復を促し、頭蓋骨と脳を元気にします」

 時間に余裕がある時は、頭蓋骨リフトの後に続けて行なおう。

【プロフィール】
清水ろっかん(しみず・ろっかん)/骨格矯正士、柔道整復士。東京・高円寺の整体サロン「ろっかん塾」主宰。テレビ・雑誌でも活躍し、『眼圧リセット』(飛鳥新社)など著書多数。清水ろっかん著・長田夏哉監修『頭蓋骨リフト』(1430円、KADOKAWA)発売中。

モデル/いはらようこ(ミューズ)、撮影/菅沢健治、取材・文/城川佳子

※週刊ポスト2022年9月2日号

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