先の参院選で初当選した、おニャン子クラブの元メンバーである生稲晃子・参議院議員(54才)。ほかの元メンバーたちは今、どうしているのか。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。
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生稲さんはタレントとしても苦労してきた
「暑かったので、顔を直すこととか、自分が何を話すか間違えないように必死で」とは、旧統一教会の施設訪問報道を受けて8月18日、“ぶらさがり”に応じた生稲晃子参議院議員の弁です。
汗くずれが気になっちゃったのですね。選挙戦中も半袖ポロシャツに合わせてアームカバーで日焼け防止。投開票日の7月10日、予想より遅かった当確に「本当によかった」とコメントした声はまったく枯れていませんでした。ここでもタレント気分が抜けず、声の温存に徹していたのでしょうか。女性議員特有の「〜であります」という言葉遣いがまだ身についていないのは個人的には好感が持てますけれど、旧統一教会問題以外にも問題山積の生稲さんです。
匿名を条件とした“身内”から「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから」選挙特番に生出演しない……との声が聞こえたのは、投開票日の『池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)でのこと(直後、生稲さんの広報担当を務めていた、元テレビ朝日アナウンサーでプロレスデビューもした都議会自民党の川松真一朗議員・41才が猛抗議)。その前にも、各局・各紙からのアンケートでの“無回答”や“コピペ”が問題視されていた生稲さんは、初登院の日も、おニャン子時代からの男性ファンが集まる正門を避け、北門からひっそり登院したことにも批判が。さらに音楽業界4団体が生稲さんと今井絵理子議員(38才)の支援を表明してからは、同業者からも少なからず批判の声があがっているのです。
実はタレントとしても、なかなかの苦労をしてきた生稲さん。「ホリプロスカウトキャラバン」と「ミス南ちゃんコンテスト」での“落選”を経て、「おニャン子クラブ」のオーディションを受けたそうです。
会員番号40番の生稲さんは、すでに“おニャン子ブーム”が確立されてからのメンバー。内海和子サン(55才)や、人気絶頂期に「歯科衛生士になる」ため電撃卒業した中島美春さん(54才)、そして人気ナンバーワンだった新田恵利サン(54才)ら素人っぽさを売りにするメンバーが前列を占めていた頃に比べると、プロ臭がただよっていたものです。
後にネプチューンの名倉潤サン(53才)と結婚する“元祖・意識高い系タレント”渡辺満里奈サン(51才)のバックコーラスに工藤静香サン(52才、説明は不要ですね)とつき、その工藤サン、斉藤満喜子さん(51才)との「うしろ髪ひかれ隊」を経てソロ歌手へ。女優として大御所からかわいがられ、ご主人と切り盛りする庶民的な鉄板焼き店へのテレビや雑誌からの取材依頼に協力的だった生稲さんは、超売れっ子ではないものの好感度は抜群でした。
42才のときに乳がんが判明、実は5度の手術を受けていたことを「ピンクリボン」のイベントで告白。「心理カウンセラー」になり、その後、「働き方改革実現会議」の有識者委員に選出され、今春は、有名美容室チェーン『田谷』の社外取締役にもなっていた生稲さんに対し、安倍元首相が「擁立」に動いたのは自然な流れだったと言えましょう。
そんな生稲さんきっかけで、元おニャン子クラブのメンバーの“いま”が、そこかしこで取り沙汰されています。