久々に厳しい行動制限が課されなかった2022年の夏、多くの芸能人たちが海外でバカンスを過ごした。仲里依紗はロサンゼルス、大竹しのぶはモルディブ、神田うのはニューヨーク、田丸麻紀はトルコへ。また、ハワイには、堺雅人&菅野美穂、笑福亭鶴瓶、豊川悦司、藤井フミヤ、中川翔子、高嶋ちさ子、長嶋一茂など、多くの芸能人が詰めかけた。
しかし、同じように海外に出かけても、旅の様子をSNSなどで公表する芸能人もいれば、公表しない人もいる。
「普段からインスタグラムで積極的に情報を発信している人や、プライベートも芸能活動の一環にしているようなタレントにとっては、海外旅行先からの“報告”は格好のネタになります。一方、そうでない人にとって、旅行はあくまでもプライベートなこと。公表することで行動範囲や行動パターンが広く知られてしまうことを気にする人も多い」(芸能関係者)
ある大手芸能事務所の関係者は、所属タレントには休暇や行き先を明かさないよう徹底していると話す。
「いまはSNSに写真をアップすれば、背景はもちろん、瞳に映っているものからでもそこがどこかを特定され、事件が起きるような時代。身を守るためにプライベートを明かさないのは鉄則です。その姿勢は以前から変わりませんが、コロナ禍以降は少しでも休みをとると“どうしたんだ? 感染か?”と話題になるようになってしまった。少しやりにくさはありますよ」
芸能人に限らずとも、海外旅行したのを明かすこと自体が憚られるケースも。
「夏休み前、ご近所さんと立ち話をしていたら、『まだ感染爆発しているのに、海外旅行に出かける人の気が知れない』と言われてしまって……。自分が家族で行く予定だなんて言えませんでした」(40代女性)
「周囲には、旅行はもうしばらくがまんするという人も多い。相手がどんなスタンスなのかわからないので、海外旅行先で買ってきたお土産を渡すのに二の足を踏んでしまいます」(30代女性)
行動制限はなくとも、「このご時世に海外に行くの?」と、悪印象を持たれてしまうことを懸念する人は少なくない。芸能人の“コッソリ海外”の背景には、そういった理由もありそうだ。