〈就活用の写真を撮りに行って、あれ、私アナウンサーになるには太ってる、と気づいた〉(『週刊現代』2014年3月1日号)
2か月で一気に7kgもダイエットし、痩せて見えるようにスーツ姿も工夫したという。
それでも就活はことごとく失敗し、テレビ朝日とTBSは最終面接まで行ったものの、あえなく不合格。本人曰く、日テレに「拾われた」という。
「面接が終わってすぐにリバウンドしてしまい、研修のときに人事担当者に『詐欺だ』といわれたことは、局内では語り種になっている(笑)。素顔は努力家で、自分が出た番組をすべて録画し、次につながるように時々見返しては改善点を探していたと聞いています」(日テレ関係者)
水卜アナは『婦人公論』(2016年3月8日号)でこう話している。
〈好きで就いた職業ですから、仕事がいやだとか、キツい、やめたいと思ったことは一度もありません。もちろんスケジュールがものすごく立て込んでいる日もあります。だけど、そんなときほど忙しさを楽しむようにしているんです〉
〈新人の頃は長期休暇も大嫌いで、なるべく休みは取りたくないと思っていました。自分が休んでいる間、どうしても代わりの人が番組の進行を担当することになるわけです。当たり前ですが、自分がいなくても番組が盛り上がっているのを見ると、自分のいる意味がなくなってしまいそうで〉
水卜アナの人気は、プロフェッショナルとして自らを磨き続けることで得たものなのだ。
(第3回に続く。第1回から読む)
※週刊ポスト2022年9月9日号