香川照之(56)が銀座のクラブホステスに働いた“乱行”が大きな波紋を呼んでいる。『週刊新潮』によると、香川はクラブホステスのブラジャーをはぎ取ったり、胸を触るなどの性加害を行なったという。香川の所属事務所は事実を認め、謝罪のコメントを発表したものの、騒動は収まる気配を見せない。
広告代理店関係者はこう言う。
「トヨタは香川さんが出演するCMを見合わせることを明らかにし、アリナミン製薬もCMを取り下げました。同じタイミングでTBSはMCを務める情報番組『THE TIME,』の降板を発表。今後もCMや番組出演に関して厳しい状況が続きそうです」
香川のもう一つの顔が歌舞伎役者だ。2012年に「市川中車」を襲名して歌舞伎界デビューを果たし、今年でちょうど10年。その節目にここでも「ピンチ」を迎えている。梨園関係者が言う。
「実は中車さんは『名題試験が受けられないのではないか』と言われているのです。名題試験は、10年以上の経験を持つ歌舞伎役者が『名題役者』になる資格を得るために受ける試験のこと。名題でない見習いを名題下(三階)と言い、10年経って名題に上がることで、ようやく一人前とみなされる。どんな名門の御曹司でも試験に合格しなければ『名題役者』は名乗れないため、歌舞伎役者にとっての“通過儀礼”となっています。
試験は筆記、作文、実技とあり、内容は非常に難しい。合格率は5割程度とも言われています。名門の御曹司たちも必死に受験勉強するほどだそうです」(同前)
なぜ、香川はこの試験を受けられないのか。
「中車さんは今年受験すると見られていましたが、コロナ禍と、日本俳優協会の大幹部たちの相次ぐ死去で、名題試験は2019年から開催されておらず、今年も開催は未定となっているのです。
さらに、仮に受けられても、多忙を極める中車さんが受験勉強の時間を確保して難しい試験をクリアできるのか、という心配の声も上がっています。ただでさえスタートが遅い中車さんにとって、この遅れは大打撃です」(同前)
もっとも、今回のスキャンダルで仕事が減れば、試験対策に注力できるかもしれない。
※週刊ポスト2022年9月16・23日号