草なぎ剛(48才)が3年ぶりとなるギターソロライブを開催。このライブを取材したコラムニストで放送作家の山田美保子さんがそのときの様子を振り返るとともに、草なぎの親友、香取慎吾(45才)の思いについて綴る。
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「だめだ。ここには書ききれないよ つよぽん 田島さん 泉谷さん 最高でした もっと、もっと熱く生きます ありがとう」と9月1日、午後11時49分にツイートしたのは香取慎吾。
同日は、草なぎ剛が「LINE CUBE SHIBUYA」(渋谷公会堂)で2日間にわたって行った「草なぎ剛のはっぴょう会~Neo Vintage~」の2日目。“田島さん”とは、Original Loveの田島貴男で、“泉谷さん”は、もちろん泉谷しげる。2日目、ゲストとしてステージに上がった二人だ。
ちなみに1日目のゲストは、miwaと、草なぎの“ギターの師匠”でもあるTRICERATOPSの和田唱。2019年11月に開催された「はっぴょう会」同様、今回も、ゲストがソロでパフォーマンスを行う様子を草なぎがステージ上で観客として楽しむひとときや、草なぎのリクエスト曲をゲストとコラボするコーナーなどを織り交ぜた。“ソロコンサート”とか“ソロライブ”とは異なる、ほのぼのとした構成と、ギタリストとしての自己評価がまだまだ低いがゆえの、名付けて「はっぴょう会」なのである。
筆者は1日目を観たのだが、近年、肩書の筆頭が「俳優」、そこに「演技派」というワードも付く草なぎが、始めて約10年が経つギターを何度も取り換えながら懸命に歌う姿が終始、楽しそうで、なんとも言えず幸せな気持ちになった。
自身が撮影した愛犬の写真がプリントされたTシャツ(今回のグッズ)にオーバーオールを合わせ、デニム同様、高価なヴィンテージ品もあるコレクションの中から、曲に合わせてギターをセレクトして歌う草なぎは、「ミュージシャンぽいでしょ?」「持ってるギターだけは、いっちょ前なんですよ」などとドヤ顔に。オープニングでは足元のエフェクターの踏み込みが足りずに、音量が大きくならなかった微笑ましい場面も見られた。
だが、草なぎの“ギター愛”は本物で、配信ドラマ『拾われた男』(Disney+)のロケで訪れたアメリカ・ミシガン州のカラマズーでの“撮休”にギターメーカー『Gibson』の工場跡地を訪れた話や、“師匠”の和田やmiwaと共に幸せそうな表情でギター談義をする様は、8月18日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「ジーンズ大好き芸人」に出演したときのような熱量の高さとマニアックさがうかがわれた。
ちなみに、miwaとの交流は、草なぎが『FNS歌謡祭』や『FNSうたの夏祭り』(フジテレビ系)のMCをしていた頃からとのこと。草なぎ曰く、「所ジョージさんとmiwaちゃんと僕が持っている」『Collings』のギターの話や、ファッション談義にも花が咲いていた。
一方、3年前を振り返り、「世界は大きく変わった」「色んなことがあった」とコロナ禍にも触れながら、ゲストのmiwaが何度も絶賛した、草なぎの鏡とも言うべき“いいひと。”なファンらを前に「幸せを感じております」「いちばん僕が楽しんでいる」「人生って素晴らしい」と想いを伝えていた。
そして3年前ともっとも異なるプライベートについては「クルミちゃんが出産したこと」を挙げた草なぎ。「節目のときに必ず居てくれる」“彼女”にも感謝していた。
「グッときた」と語っていた香取
草なぎが「はっぴょう会」を開催することになったのは、「新しい地図」の稲垣吾郎と香取慎吾との“食事会”が発端だったと、2019年12月、『女性セブン』で行ったインタビューで香取から聞いた。このタイミングは、草なぎの最初の「はっぴょう会」が行われた直後。「ラスト、スタンディング(オベーション)を見たときはグッときましたね。この2年間でいちばんグッときたことだったかもしれない」と振り返り、香取は、その理由を話し始めた。
「あれは思い詰めていた時期が終わって、みんなで『よし、やって行こう』ってなって改めての食事会の席」で「夢について話したとき」。果たして、食通でありワイン通でもある稲垣が、レストラン『ビストロJ_O』のディレクションを始め、香取は、懇意にしているファッションエディターでカリスマスタイリストの祐実朋樹氏と共にブティック『JANTJE_ONTEMBAAR』(ヤンチェ・オンテンバール)のオープンや、アートの個展『BOUM!BOUM!BOUM!』を開催している。