日本初の鉄道が新橋と横浜間に開業して150周年を迎えるこの秋、新幹線・特急が2万2150円で3日間乗り放題の「JR東日本パス」が発売される。そこで、日本の鉄道路線の絶景スポットを知り尽くした鉄道写真家の山崎友也氏に、モデルコースを提案してもらった。
山崎氏が提案するのは、信越と東北の絶景を堪能するルート。海へ山へと走行し、日本海と太平洋の眺望を満喫するのに加え、今年10月に11年ぶりに悲願の全線再開通を果たす只見線に乗車する。小海線ではJR線の最高標高地点(1375メートル)を通過する楽しみも。移動は早朝から夜遅くまでだが、車窓に流れる朝日や夕陽が照らす光景は一生の思い出になるに違いない。
【1日目・金曜日】 東京出発、小出で宿泊
●あさま601号 東京 6:52→佐久平 8:16
(1)浅間山
●小海線 佐久平 8:31→小淵沢 10:37
(2)JR線で最も高所に位置する野辺山駅、南アルプス(山梨県・長野県)
小海線は八ヶ岳高原線の愛称を持ち、八ヶ岳連峰の雄姿を堪能できる。JR線で最も高い場所に位置する野辺山駅(標高1345.67メートル)も走行する。写真は信濃川上駅―野辺山駅間。
●中央本線 小淵沢 10:45→茅野 11:06
●あずさ9号 茅野 11:12→松本 11:39
●篠ノ井線 松本 12:29→姨捨 13:19
(3)姨捨駅は日本3大車窓、スイッチバック駅として知られる
●篠ノ井線 姨捨 14:09→長野 14:45
●はくたか565号 長野 14:53→上越妙高 15:16
●えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 上越妙高 15:44→直江津 15:59
●信越本線 直江津 16:25→長岡 17:54
(4)信越本線 青海川駅と日本海(新潟県)
日本海に最も近い駅として知られ、ホームからも広大な海の眺めを満喫できる。水平線に沈む夕日と日本海が織りなす光景は圧巻。駅の下には日本の渚百選に選ばれた青海川海岸が広がる。
●上越線 長岡 17:58→越後川口 18:21
●飯山線 越後川口 18:25→十日町 18:51
●北越急行ほくほく線 十日町 19:29→六日町 19:44
(5)美佐島駅(トンネルの中にある駅)
●上越線 六日町 20:52→小出 21:13