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坂本勇人の中絶要求スキャンダルは不問? 『「巨人軍は紳士たれ」の精神はどこへ』の指摘

“頼れる主将”だが…(写真/共同通信社)

“頼れる主将”だが…(写真/共同通信社)

 巨人・坂本勇人の女性スキャンダルに、批判の声が広がっている。9月10日に「文春オンライン」で報じられた内容は、ショッキングだった。報道によると、坂本は20代女性に繰り返し性行為を要求。避妊具をつけず、アフターピルの使用を勧めていた。さらに、女性から妊娠したことを打ち明けられた際、「本当は今すぐおろせよって言いたい」などと言い放ち、女性は精神的に追い詰められたという。すでに当事者間での示談は成立しているとのことだ。

 スポーツ紙記者は、「坂本の女性トラブルは今回に限った話ではない」と険しい表情で語る。

「33歳の独身で女性ファンから絶大な人気を誇る。飲み会の場では常に主役です。酒が入ると坂本は『オラオラ系』で、女性に対してもグイグイ行くといいます。ただ、度を超えて問題となった場合に、いまは『野球がうまければ何をやっても許される』という時代ではない。他球団でこういった女性トラブルが起きた場合は厳しく処分しています。今回の坂本に関する報道が事実だとすれば、決して見過ごせるものではないはずですが、いまのところ処分は下されてない」

 今年の6月には週刊新潮も坂本の女性トラブルを報じている。2018年の春季キャンプ中、宮崎市内のキャバクラで坂本が女性をホテルに誘ったが、断られたことに腹を立てその女性に噛みついたというものだ。この件については球団の代理人弁護士を通じて示談金550万円を払ったという。

 球団創立者・正力松太郎氏は、「巨人軍は常に紳士たれ」と遺訓を残している。伝統のユニフォームを汚さない立ち振る舞いが求められ、長髪、茶髪、ひげは原則禁止という伝統は現在も受け継がれている。長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜と「巨人の顔」と呼ばれた選手たちは実績だけでなく、プロ野球界を象徴するリーダーとして人格者であることでも知られた。

 坂本も野球界の歴史に名を刻む名遊撃手であることに、異論はないだろう。2016年にセ・リーグの遊撃手として史上初の首位打者を獲得。2019年には右打者では球団最多記録の40本塁打をマークした。2020年に右打者で最年少となる31歳10か月で通算2000本安打を達成したが、通過点に過ぎない。昨夏の東京五輪では金メダル獲得に大きく貢献するなど、侍ジャパンでも主力として長年活躍している。来年3月のWBCでも侍の有力候補と見られている。

 今季は度重なる故障で戦線離脱し、71試合出場で打率.282、5本塁打、31打点(9月12日時点)。高卒2年目の2008年以来、14年連続で続けていた規定打席到達が途切れる可能性は高いが、まだまだ攻守で不可欠な主将であることは変わらない。9月11日の広島戦で通算177度目の猛打賞をマークし、福本豊(阪急)、松井稼頭央(西武)の歴代5位と並ぶまであと1に迫った。通算2191安打も現役トップだ。

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