全国コンサートツアーの東京公演が終わった9月上旬の深夜、松田聖子(60才)は、夫・A氏とともに、神奈川県横浜市内の歯科医院を訪れた。身にまとうのは、自身がプロデュースするネイビーのスエットのセットアップ。コンサート後の疲れも感じさせず、夫と歯科医師らとともに数時間にわたり談笑した聖子は、リラックスした様子でその場を後にした。
「歯科医院のかたは、聖子さんご夫婦と古くから親交があるそうです。昨年、一人娘の神田沙也加さん(享年35)が急逝したのち、悲しみに暮れる聖子さんを支えようと、Aさんを筆頭に、親しいかたがたが尽力してきました。“一区切り”がついたからと、聖子さんは感謝の気持ちを直接伝えにきたのでしょう」(芸能関係者)
遡ること数時間、聖子は日本武道館(東京・千代田区)のステージに立っていた。この日は3か月にわたって開催された2022年全国コンサートツアーの最終日。聖子は、『チェリーブラッサム(2021)』を皮切りに、誰もが口ずさめるヒット曲を次々と歌い上げる。還暦を迎えても、変わらず「聖子ちゃん」であり続けるその姿に、ファンは熱狂した。
9曲目を終えた聖子は、純白のドレスから黒のシックなドレスに衣装を替えて、ステージに再び登場した。10曲目は、沙也加さんのデビュー曲『ever since』。歌い終えた聖子は、涙ながらに会場に語りかけた。
「娘は天国に旅立ってしまいましたが、私の心の中ではずっと生き続けています」
聖子の精力的な活動は続く。8月には、今年も年末恒例のディナーショーが開催されると発表された。
「ディナーショーでは、自身で作詞作曲を手掛けた新曲を披露する予定だそうです。コロナ禍や沙也加さんのことで予定通りにコンサートを行うことができず、ファンに心配をかけてしまった心苦しさから、より気合が入っているのかもしれません。強いプロ意識があるからこそでしょうが、走り続ける聖子さんの姿に、無理をしすぎているのではないかと心配する声も上がっています」(音楽関係者)
聖子がアイドルを全うする一方、沙也加さんサイドにも、命日の12月18日付近に新たな動きがあるという。
「沙也加さんの新アルバムを2枚発売するというプロジェクトが進んでいます。1つは、沙也加さんが“もし神田沙也加がボカロキャラになったら”というテーマで歌ってきたボーカロイド曲のカバーのベスト盤で、未発表曲も収録される予定です。アルバムのタイトルには、生前、沙也加さんが“最後のCDのタイトルに入れたい”という意向を示していた『カーテンコール』という言葉が入っているといいます。
もう1つはいわゆるベストアルバムで、10周年記念の際にリリースしたアルバム『LIBERTY』の収録曲を中心とした構成。聖子さんがコンサートで披露した『ever since』も収録されるそうです」(前出・芸能関係者)