独自のスタイルとエネルギッシュな活動で圧倒的な人気を誇るアーティスト・西川貴教さん(51)。ファン層は厚く、年齢も幅広い。西川さんを“西川くん”と呼ぶデビュー当時からのコアなファン、ストイックな姿に刺激を受けた同世代、自分の行くべき道やキャリアに悩む若者たち……。人に迎合せず我が道を極め、カッコよくてお茶目な“西川くん”が、みんな大好きだ。それは、「T.M.Revolution」でデビューして26年、一貫してセルフ・プロデュースに徹してきた努力の「結果」であろう。
さて、そんな昨今、終わりの見えないコロナ禍ということもあってか、彼のもとにはファンから、「何を目指せばいいのかわからない」「頑張るためのモチベーションをください」といった悩みや相談が多く届くようになったという。
こんな背景もあり、このたび上梓したのが『日めくりカレンダー まいにち、西川貴教』だ。今年は、お笑いタレントや文化人など多くの著名人による「日めくりカレンダー」がブームとのことだが、その中、際だって注目を集めているのが彼のカレンダーという。
デビューして以来、西川さんが経験してきたことや、発してきた言葉に魅力を感じてきた人は少なくないはずだ。
「挑戦するのに遅すぎる、なんてことは決してない」
「目指すべきは他人の人生の傍観者じゃない。自分だけの物語の主人公」
「やりがい?キャリア? 難しいこと言ってんなよ! まずはやってみるんだよ!」
どれも、西川さんが「締め切りのギリギリまで言葉や表現にこだわった」というメッセージばかりだ。
「説教くさくならないように、すごく気をつかいました。ちょっと言葉を端折ることで、本来の意味とまったく違う意味に伝わってしまうことって多いでしょ。誤解のないように、一字一句までこだわりました」(西川さん)