「行きましょう」──そう声をかけながら、木村拓哉(49才)は車の助手席のドアを開けた。エスコートされて乗り込んだのは松たか子(45才)だ。木村は運転席に座り、ゆっくりと車が走り出す──映画のワンシーンと見紛いそうになる2人の“ドライブデート”が収められているのは、8月24日に日産自動車の公式サイト上で公開されたWEBムービーだ。
「『おたか』がこういうお仕事を始めたのとまったく同じタイミングで、おれ、そこからご一緒してるからね(中略)共演としてはたしかに久しぶりではあるけれど」
懐かしみながらも、松のことを『おたか』と呼ぶ木村の口ぶりからは、2人の親密さが見て取れる。『ロングバケーション』(1996年)や『ラブジェネレーション』(1997年)、『HERO』(2001年、すべてフジテレビ系)といった、平均視聴率30%を超え社会現象化した話題作で共演してきた2人だが、「企業広告」では初共演。映画『マスカレード・ホテル』(2019年)以来、3年ぶりの対面だったという。
《相変わらず息ピッタリ!》《このふたりの再タッグが見られて最高です!》
SNS上には、そんな喜びの声が相次いだ。
「『HERO』のドラマの現場では、松さんが早起きして手作りのお弁当を差し入れしていました。唐揚げや卵焼きといった家庭的なもので、木村さんもおいしそうにつまんでいましたよ」(テレビ局関係者)
その後、2007年に映画化した際には舞台挨拶で夫婦漫才さながらの掛け合いを見せた。木村は松を「コミュニケーションが必要ないくらいわかり合える相手」だと評していたという。2015年の映画第2弾では、公開に合わせた特番内で「ドライブデート」に繰り出し、松のリクエストで夜の水族館に足を運んだこともあった。
「だからこそ、ファンにとっては、この2人が隣同士にいるだけで超興奮ものなんです!」(前出・テレビ局関係者)
ムービー内では、木村の運転をよそに、松が「あじフライですって、木村さん!」と窓の外ばかり気にするマイペースぶりも発揮していた。2人を乗せた車は街中から海沿い、地平線が望める草原の中を疾走していく。
「カメラが回っていないタイミングで、あまりの居心地のよさに松さんが『居眠り』してしまったそうです。防音ガラスで車外の音がほとんど入らなかったこともあるんでしょうが、何より木村さんの運転への信頼だったんでしょう。木村さんも、“助手席がやけに静かだな、と思ったら、見事に寝ていて驚いた”と笑っていました。松さんは、その後の撮影のための“体力充電”だったと言い張っていましたけど(笑い)」(芸能関係者)