女優の牧瀬里穂が、9月17日放送の『満天 青空レストラン』(日本テレビ系)にゲスト出演し、話題を呼んでいる。SNSでは「牧瀬里穂が50歳なのに可愛すぎ」「牧瀬里穂ちゃん可愛くてびっくり」などの声が飛び交っているが、(放送した当事者である)「日本テレビのプロデューサーたちがいちばん感激していたといっていい」(局の中堅ディレクター)という。どういうことか。
牧瀬は、この日の放送で埼玉県日高市を訪れ、レギュラーの宮川大輔とともに国産の「金ごま」を紹介。おにぎりにごまを大量にかけて頬張ると「滋味深い!」「ふわーっと広がります」と笑顔を振りまいていた。
注目されたのは、50歳とは思えない美貌だ。前述のように、SNSではその美しさを称賛する声が続出。「50歳に見えない問題」「奇跡の50歳」「お肌むちゃくちゃ綺麗」「昔と全然変わってない」といった書き込みが数多く見られた。中でも、おにぎりを食べた後に牧瀬が宮川に向けて発した「ヒューヒューだよ!」という言葉に反応する声が多かったのである。
実はこれ、牧瀬が30年前の1992年に稲垣吾郎とダブル主演したフジテレビ系ドラマ『二十歳の約束』の中で出てきた、有名なセリフ。牧瀬はアメリカの大学に留学する女子大生・高井夕希役で、父親に勧められた見合いで一時帰国した際に稲垣吾郎演じる赤木純平と恋に落ちる──だが、夕希は純平が別の女性と仲がいいと思い込み、思いを振り切るように「ヒューヒューだよ!」「アツいアツい! ヒューヒュー!」と言ったのだった。
ドラマの平均視聴率は16.5%。当時を知るファンがSNSで騒ぐのも当然だが、冒頭にある通り、日本テレビの複数のプロデューサーたちが牧瀬の「ヒューヒューだよ!」に感激していたというのはどういうことか。前出の中堅ディレクターが語る。
「一言で言えば、プロデューサー世代である40代半ばやアラフィフの局員たちが学生時代にあのドラマをリアルタイムで見て“ヒューヒュー!”の牧瀬さんに憧れていたということですが、とにかく思い入れが深い。
というのも、彼らの世代の青春時代はトレンディドラマ全盛で、学生時代はそれらを見てテレビ局を志望したと言えるくらいのもの。特に『二十歳の約束』はフジテレビでトレンディドラマというジャンルを確立した大多亮プロデューサーの作品で、日テレにとってはライバルとはいえ、大多さんに憧れる40~50歳くらいのテレビマンは多いんです。だから、牧瀬さんが当時と変わらない笑顔で“ヒューヒューだよ!”という姿を見て胸が熱くなったのではないでしょうか」
大多氏は、現在はフジテレビの専務取締役。1990年前後は『抱きしめたい!』『君の瞳に恋してる!』『愛しあってるかい!』『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』など超ヒットドラマを手がけ、当時テレビ局を目指していた学生や駆け出しのテレビ局員にとっては憧れの存在、憧れの番組だった。