今年デビュー50周年を迎えている2人のレジェンドが注目を集めている。今も第一線で活躍を続ける松任谷由実(68才)と郷ひろみ(66才)だ。コラムニストのペリー荻野さんが2人の魅力について解説する。
* * *
松任谷由実と郷ひろみ。デビュー50周年を迎えた二人の勢いがすさまじい。
ユーミンは、先日、『行列のできる相談所 秋の2時間スペシャル』に出演。
ふわちゃんに同じ八王子出身だとわちゃわちゃ騒がれても、郊外に住んでいたから都心に出ていくワクワク感があったと作品に通じる話につなげてにっこり落ち着いて対応。再現ドラマの中で、「(夫の松任谷正隆さんとの関係を)ハサミのような関係」と言い切るユーミン(演じていたのが清水ミチコだったのは、最高のヒット)。
なお、ハサミのような関係とは、互いに刃を向け合うんだけれど、お互いのことは絶対に切らない。いつも一緒にいるけれど、何ミリかは離れているという意味である。なかなか言える言葉じゃない。
一方、郷ひろみは、この夏、草なぎ剛がメインキャラクターを務める花王の『ハミング消臭実感 抗菌バリアシリーズ』のCMに登場。真っ白なに銀色の縁取りというスタイルの“ハミングの精”になり、洗濯物のニオイをチェックする草なぎの前に♪部屋干ししてもにおわない~と現れる。
目に見えないはずの精なのに、実在感たっぷりで、ふたりが普通にそこでやりとりしている感じが面白い。また、10年ぶりに飲酒を解禁し、シャンパンのCMに登場。「ジャパン!」ならぬ「シャンパン~!」と話題に。
郷ひろみは、デビュー当初から、樹木希林と共演した『ムー一族』などでコメディセンスを見せていたが、半世紀のキャリアを積んで、重くなるどころかさらに軽々と跳びはねて(は、いないが跳びはねて見える)ところが、すごい。
興味深いのは、ユーミンも郷ひろみも、この記念の年にタモリの番組に出ていること。
郷ひろみは、先月23日に放送されたタモリ司会の『ミュージックステーション4時間スペシャル』に出演し、松平健と“夢のサンバ競演”が実現。おなじみの金色ベースのキンキラ着物のマツケンが腰元ダンサーズと元気よく『マツケンサンバⅡ』を歌い踊ると、その横にシルバーラメのジャケットにメタル色に輝くパンツという煌めき郷ひろみが現れ、『お嫁サンバ』を披露。すると一度、下がっていたマツケン&ダンサーズも加わって、ゴールドテープが舞い散る中、Wサンバはフィニッシュ!! セットや電飾で光るのではなく、歌い手自らがこれほど画面いっぱいに光を放つコラボは、珍しいかもしれない。