身体機能を高めて認知症を予防する
「とっとり方式認知症予防プログラム」では週1回、運動を50分、休憩・座学(コミュニケーション)を20分、知的活動を50分行なう。運動はさらに準備運動(10分)、有酸素運動・筋力運動(35分)、整理体操(5分)に分かれる。
身体機能の衰えも、運転能力の衰えにつながる。たとえば手足の筋力が低下すると、ブレーキがしっかり踏み込めなかったり、ハンドルを支えられなくなったりする。そのため、車の運転を続けるなら、体を継続して鍛える必要がある。
「おすすめはウォーキングなどの有酸素運動と、スクワットなどの筋力トレーニング。高齢者は負荷が少ない有酸素運動を勧められがちですが、筋トレも並行して行ないましょう」(同前)
監修/浦上克哉(鳥取大学医学部認知症予防学教授、日本認知症予防学会理事長) 取材・文/常井宏平 モデル/七海あやか 撮影/石原麻里絵(fort)
※週刊ポスト2022年10月21日号