ライフ

キャベツ、ヨーグルト、イワシなど…体の炎症を和らげる効果が期待できる食品

体の炎症をやわらげるには、どういった食べ物が望ましいか(イメージ)

体の炎症をやわらげるには、どういった食べ物が望ましいか(イメージ)

 食生活を見直すことで体の痛みや不調に対応していく手がある。人間は体内で異常が起きると、元に戻すための防御反応として炎症が引き起こされる。風邪を引いた時の喉の痛みや、免疫力が低下した時にできる口内炎など様々な反応がある。ただし、炎症がなかなか治まらず慢性的になると厄介だ。

 近年の研究では、慢性炎症ががんや心筋梗塞、認知症などのリスクにつながることが分かってきた。本来は一過性で治まるはずの炎症が続いたり繰り返されたりするようだと、ジワジワと体にダメージが蓄積され大病の引き金となりかねない。血管や皮膚、臓器などの健康を守り、老化を防ぐには「抗炎症」作用のある食べ物を摂ることが望ましいという。

 管理栄養士の望月理恵子氏が解説する。

「よく知られていますが、脂質や糖質が多く含まれる菓子類やインスタント食品などの加工食品、中性脂肪を増やすアルコールや善玉コレステロールを減少させる喫煙は炎症を悪化させると言われます。

 それに対して、ビタミンCなど抗酸化作用のある食べ物や青魚などに含まれる不飽和脂肪酸オメガ3、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンKなどが炎症を抑えてくれます」(以下「 」内は望月氏)

 どういった食べ物が望ましいのか、個別に見ていく。

胃の炎症を抑える野菜

 加齢やストレス、飲酒などが原因となって、細胞を老化させる活性酸素が増えていくと痛みを伴う炎症にもつながる。それを防ぐには、ビタミン類が効果的だという。

「ビタミンA、CとビタミンEなどのビタミン類は、体の酸化を防ぐ作用があります。特にビタミンCは抗酸化作用が強く、皮膚炎などに効果があります。ビタミンCは果物、ピーマンやブロッコリーなど緑の濃い野菜に豊富に含まれます。また、ビタミンAは正常な皮膚や粘膜を作ります。カボチャやほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンが体内でビタミンAに変わります」

 細胞の代謝を促すことで皮膚を生まれ変わらせることを「ターンオーバー」と言い、それが上手くいかないということは、体の不調が疑われる。便秘といった胃腸の不具合が肌荒れとして表われるのが一例だ。つまり、腸内環境を改善することも大切となる。

「ヨーグルトや納豆などの発酵食品は腸内環境を整え、細胞の代謝を促進します。それが炎症を起こしにくい体を作ることにつながります。ヨーグルトを選ぶ際は、砂糖や乳脂肪が少ないものがいいでしょう。

 また、胃腸炎にはキャベツがいい。キャベツに含まれる『キャベジン(ビタミンU)』が、胃の粘膜を修復し炎症を抑えます。キャベジンはパセリやレタスなどにも含まれますが、生でキャベツを食べることで最も効率よく摂取できます」

関連記事

トピックス

(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト
裁判が進むにつれ山上徹也被告にも徐々に変化があらわれたという(写真/共同通信社)
《引き金を引くことを生きる目的に》山上徹也被告が法廷で初めて感じた“安倍元首相の命を奪った”という強烈なリアリティー 鈴木エイト氏が傍聴席で見た“犯人の実像”
週刊ポスト
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
今年6月に行われたソウル中心部でのデモの様子(共同通信社)
《韓国・過激なプラカードで反中》「習近平アウト」「中国共産党を拒否せよ!」20〜30代の「愛国青年」が集結する“China Out!デモ”の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
NEWSポストセブン