一般人となった後、どのように収入を得ていくかは英王室を離脱したヘンリー王子・メーガン妃も直面している問題だ。多賀氏が分析する。
「メーガン妃は頑張っても収入に結びつかない公務に疑問を呈し、働くイコールお金を稼ぐという信念を持って王室を離れました。眞子さんにとっても、やりたい仕事で収入を得られるのであれば、それがベストだったでしょう」
小室夫妻には婚約当初より、メディアの批判的報道がつきまとった。
日本を遠く離れれば自由な生活が手に入るはず──その希望も潰えかけている。買い物に出かけるだけで海外のパパラッチやYouTuberに追い回されるほど、現地でも注目を集めている。それもこれも、圭さんの不合格が根底にあると小田部氏は言う。
「一発で合格していれば、“結婚までいろいろあったけど、あとはお幸せに”と世間の関心も薄れていったでしょう。ところが、合格の手応えがあったはずの初回から不合格。リベンジの試験では、あまりにもラフな服装で試験会場に姿を見せるので、世間の興味は増すばかり。追い回されるのはかわいそうですが、話題を提供し続けているのは圭さん側のように見える」
倉田氏もこう話す。
「芸能人などの場合は、たとえ不名誉な話題でメディアに取り上げられたとしても、目立てば仕事が得られたり集客力を上げられたりします。でも、眞子さんは目立つことがまったくプラスにならない希有な有名人。本当にお気の毒だと思います」
そもそも渡米前、結婚前から注目を集めた理由は小室家にあった。小田部氏が振り返る。
「当初は歓迎する国民も多かったのですが、圭さんの母の佳代さんの金銭トラブルが報じられてから旗色が変わりました。さらに良くなかったのは、穏便に解決する方法もあったのに、圭さん側の対応が誠実さに欠けるように映ったこと。そのためどんどん批判の声が増えていきました」
そうした過剰な視線にどう対抗すべきなのか、ヒントはメーガン妃にあると多賀氏はいう。
「彼女は、パパラッチに狙われているとわかると笑顔で手を振ってポーズを取ります。女優なので、撮られることを楽しんでいるのでしょう。眞子さんも皇族として撮影取材を受けてきたのですから、ニューヨークではパパラッチなどが相手ではありますが、もう少し余裕を持ってもいいかもしれません」
※週刊ポスト2022年10月28日号