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宝塚元トップスター・真琴つばさ 猫とふたり暮らしの今と65才から住みたい“やすらがない郷”

メイクは宝塚時代から基本自分で。「髪は後ろが見えないし、やっぱりプロの方にやっていただくと、1本1本のツヤが違うんです」

メイクは宝塚時代から基本自分で。「髪は後ろが見えないし、やっぱりプロの方にやっていただくと、1本1本のツヤが違うんです」

 宝塚のトップスターといえば、生活感が想像できない雲の上の存在といったイメージだ。

 宝塚月組のトップスターを務め、哀愁漂う二枚目としてファンを魅了した真琴つばさ。ファイナル公演のパレードには約1万人のファンが集まるほど惜しまれて退団した。57才になる今は、舞台、テレビ、ラジオなどで幅広く活躍する。

 元トップスターにプライベートな質問などしないほうがよいのだろうか、とちょっとドキドキしながら取材が始まるのを待っていると、

「今日はよろしくお願いします。○○さん」

 とわざわざ記者の名前を呼んであいさつしてくれた真琴。背筋がシャキッとしてさすが華があるとはこういうことか、と伝えると、

「実は私、ほんとうに姿勢がいいのとは違うの。体が硬くて無理に姿勢よくしている感じなんですよ。直したいとは思っているんだけど、なかなか直らなくって。

 背中の筋肉がすごいんですよ。自慢してジムのトレーナーさんに見せたら、『真琴さん、この筋肉違います』って言われちゃいました。力が入っている場所が違うんですよね。ここについたらダメなのっていうところについちゃってるみたい(笑い)」

 と意外なほど気さく。仕事でも自分でメイクする真琴は、この日の撮影も自前メイクだった。

「メイクさんにしてもらいたいとは思うんですけど、まずじっとしていられない。座ってボーッとしているのができなくて。それに、メイクしてもらっていると呼吸ができなくなっちゃうから、自分でやったほうがラクなんです。宝塚では自分でメイクするのが基本なので、退団してからも、公演のポスター撮りとかヘアメイクを統一する時以外は、自分でやっています」

 それ以外にも、「宝塚時代の経験が細胞にたたき込まれている」ことはいろいろあると言う。たとえばどんな時にそれが出てくるのかと尋ねると、

「一番わかりやすいのはエレベーターに乗った時ですね」

 トップスターだったら当然、エレベーターでも一番奧に乗って、颯爽と先頭に立って降りていくとか?

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