安倍晋三・元首相の国葬に関して、10月2日、ツイッターに「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだった」と投稿し、批判が相次いだ三重県の小林貴虎・県議。小林氏は当初、自民党の高市早苗・経済安全保障担当相が発言したものだと記者団に説明していたが、のちに内容に「誤りがあった」と発言を撤回した。
その後も、過去に同性カップルの住所をSNSに無断で公開するなど再三にわたり問題を起こしているとして、小林氏の辞職勧告決議案が提出された。10月19日の本会議での採決の結果、賛成22票、反対23票の1票差で決議案は否決されたが、依然批判の声は大きい。
そんな小林氏と、旧統一教会の関係が取り沙汰されている。『週刊文春』(10月13日発売号)では、2012年9月、韓国の清心平和ワールドセンターで開かれた旧統一教会の創始者・文鮮明氏の葬儀の冊子「実行委員」の欄に、小林氏の名前があったと報道された。小林氏は『週刊文春』の取材に対してその事実を否定、教団に勝手に名前を書き込まれたとして「(旧統一)教会を訴えないといけない」と答えた。
一方で、小林氏が津市議会議員に当選した2011年前後、津市内の教会に「何度も出入りしていた」と証言するのは、元2世信者の20代女性、小川さゆりさん(仮名)だ。小川さんは信者である両親に連れられ、幼いころから旧統一教会の津教会(現在は「みえ中央家庭教会」に統合されたとホームページ上に記載)に通っていたという。
「小林さんについて、記憶に濃いのは私が中学生のころです。私の印象では、小林さんは教会員と変わらないかたちで教会に来て、礼拝に参加していました。津教会の場合、礼拝を受ける場所は大人が2階、中高生は3階と別れていて、礼拝の前後に階段ですれ違って挨拶をしたりしていました。
私の名前を呼ばれた記憶もあります。○○ちゃん(本名)って。というのも私は教会内でのスピーチコンテストや、原理講義を解説する大会で準優勝したりと、教会内で優等生として比較的目立っていたんです。ですからそれに関して、『すごいね』と声をかけてもらった記憶があります」(小川さん)