スポーツ

清原和博氏の次男・勝児“慶応でセンバツ当確”を支えた「帽子の裏」に書かれた父の直筆メッセージ

来春の甲子園出場を確実にした慶応の清原勝児内野手

来春の甲子園出場を確実にした慶応の清原勝児内野手

 10月25日、秋季高校野球関東大会の準々決勝4試合が行なわれた。午後から始まった試合では、慶応(神奈川2位)がスーパーシードの昌平(埼玉1位)を下して4強入りを果たし、5年ぶり10度目となる来春の「センバツ出場」を確実なものとした。なかでも注目を集めたのが、慶応の6番サードでスタメン出場した清原勝児(1年)だ。 

  西武、巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男。ついに来年の春、甲子園に「清原」が戻ってくることとなった。試合を観戦し、勝児選手に取材をしたノンフィクションライターの柳川悠二氏がレポートする。 

  * * * 

 埼玉・県営大宮公園野球場の一塁側内野席中段に、清原和博氏(55)の姿があった。 

  PL学園の入学から5季連続で甲子園に出場して13本塁打を放ち、プロ野球で活躍したあの清原が一般席に座っていれば、四方八方から携帯電話のカメラを向けられ、イニングの合間には握手やサインを求めて言葉をかけられるも仕方ないだろう。時折、子供のサインに応じるだけで、清原はそうしたファンの声掛けに耳を貸さず、じっとグラウンドを見つめていた。その先には、慶応義塾高校1年生である次男の勝児の姿が常にある。 

  勝児は言う。 

 「お父さんが来てくれているだけで嬉しい。良くも悪くも、(父が清原和博だという)他の人にはないプレッシャーはある。色んな人から注目されて、それを気にしながらプレーしなければいけないですから。自分のメンタルでそのプレッシャーをプラスに変えて、お父さんの前で、一戦でも多く戦いたい」 

  秋季関東大会に臨んでいる慶応は、初戦の常磐大高(茨城)戦で勝児の2点本塁打もあって勝利。10月25日の準々決勝では開催県である埼玉の秋王者・昌平高校を破り、来春のセンバツ出場を確実なものとした父の巨人・オリックス時代と同じ「5番を背負って三塁を守る勝児は、1点のリードを許した2回表に犠打を決めて慶応の逆転劇を演出したものの、この日は4打数無安打と当たりがなかった。 

 調子自体は、自分的には悪くなかったんですけど、甘いボールを捉えきれなかった。センター返しを意識していましたが、不甲斐ない結果で、みんなに迷惑をかけてしまった。我武者羅に、元気よくやるのが自分の持ち味たとえ打てなくてもチームを元気にするのが自分の役割だと思っています 

  勝児の帽子のひさしの裏には次の文字が書かれている。 

関連記事

トピックス

フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン