「今季一番泣けるドラマ」として話題をさらっているのが『silent』(フジテレビ系)だ。初回(10月6日放送)の見逃し配信の再生回数がTVerの民放歴代最高記録を塗り替え、443万回という新記録を樹立した。
同作は川口春奈(27)演じる主人公が、突然別れを告げられた高校時代の元恋人(Snow Manの目黒蓮・25)に8年後に再会するというラブストーリー。その時元恋人は聴力を失っており、そのために川口の前から姿を消していたことを知る──というところから物語は始まっていく。
ネット上では「川口春奈の演技が泣けてしょうがない」「ラブストーリー久々に見たけど、こんなに切なくなるなんて」などという声が上がっている。
そんな川口の『silent』撮影現場をキャッチした。9月下旬の17時過ぎ、都内住宅地の踏切近くの歩道に椅子を並べて休憩する川口と共演者の俳優・鈴鹿央士(22)。鈴鹿が演じるのは、川口の現在の彼氏という役どころだ。居合わせた男性が当日の様子をこう話す。
「撮影は踏切の遮断機が降り、電車が通過する時に撮るという難しいタイミングで行なわれていて、道路を歩行する人や車を止めては何度もリテイクを繰り返していました。撮影が中断された際には、川口さんは歩道に鈴鹿さんと椅子を並べて座っていたのですが、相当集中していたのか、隣に座る鈴鹿さんと会話をする様子はありませんでした」
制作会社関係者によると、「当日の撮影は5時間以上に及んだ」というから、疲労もあったのだろう。だが、そんな「お疲れモード」の川口が一転した瞬間があったという。
「線路を挟んだ反対側にいたファンが彼女に気付き、手を振ってきたのです。それに川口さんは大きく手を振り返し、満面の笑顔で応えるという、まさに“神対応”を見せていました」(前出・居合わせた男性)
実は、川口のファンに対する「神対応」には以前から定評がある。川口がデビュー当初の高校時代から追っかけていたという古参ファンが言う。
「はーちゃん(川口の愛称)はファンサービスの鬼です。ファンクラブのイベントで握手会があった時には、相手の目をじっと見つめ、両手で包んで握手をする。女性ファンには、頭をぽんぽんしてハグしたり、自分の父親世代の男性ファンの恋バナの相談にも真剣に答える。近年の女優さんには珍しいタイプではないでしょうか」
川口といえば、2021年放送の大河ドラマ『麒麟がくる』で、降板した沢尻エリカ(36)の代役として急遽登板。主要人物の「帰蝶」を見事に演じ、女優として一気にブレーク。その後は前期の朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』でヒロインの姉を演じるなど、目覚ましい活躍を見せている。
現在、“最も多忙な女優”と言われる川口だが、初心は忘れず「ファンへの対応」は変わっていなかったようだ。