新設サイトもオープン
新事務所から届いた内容証明
しかし、水面下では、またしても火種がくすぶっている。
「前所属事務所と現事務所の引き継ぎが、うまくできているようにみえないんです」
こう語るのは前出の音楽関係者だ。
「前事務所の代表でありマネジャーを務めていたA氏は明菜さんの恋人と報じられたこともあります。A氏は公私ともに明菜さんを支えていましたが、今年になって突然明菜さんが新事務所の設立を言い出したそうなんです。A氏は引き留めようとしたそうですが、結局、彼女はA氏の制止をふりきって新事務所設立を断行。このため事務所の引き継ぎが完了しておらず、ファンクラブの移行すら終わっていないようで……」（別の音楽関係者）
移籍によって、業界関係者にも混乱が広がったという。
「今年の40周年に向けて、A氏は去年から着々と準備を進めていました。かつて所属したワーナーからベスト盤が相次いでリリースされましたが、これもA氏らが動いていたプロモーションのはず。急な事務所移籍は業界に周知されておらず、いまだにA氏が明菜さんの窓口だと思っている人も少なくない。今後の彼女の活動にどう支障が出てしまうのか……」（前出・音楽関係者）
混乱しているのは周囲だけではない。かつてA氏とともに彼女の興行にかかわっていた前事務所の関係者が重い口を開く。
「半年ほど前から移籍の話が出始めて、ある日突然移籍が決まったそうで、A氏としても寝耳に水だったようです。明菜さん本人に連絡を取ろうとしても連絡がつかず、新事務所から内容証明が1枚送られてきただけで、いまは双方とも弁護士を立てて対応を協議している状況です」
この関係者は「紅白出場は無理なんじゃないかな」とも語る。
「去年の暮れくらいから、明菜さんの体調がよければディナーショーやコンサートをやろうと企画していたんです。でも実際にやろうとしたら、本人が『体調が悪いから』と言い出して話が進まなかった。新事務所でもそうした企画の話が出ないのは、実際問題としてドタキャンになると大きな損害が出るからでしょう。現に半年前から彼女の精神状態や体調はよくなく、紅白出場は無理だと聞いています」
確かに8月30日に突然つぶやいて世間を驚かせたのち、明菜のTwitterは一度も更新されていない。前出の音楽関係者が語る。
「実は、最近ある音楽フェスへの参加が検討されていましたが、やはり体調不良で最終的に出演を取りやめてしまったそうです。『やっぱり人前に立てない』『怖い』と言うんです。
現在は心身を落ち着かせるため海外で療養中ともいわれていますね。年末にファンに姿を見せるため懸命に頑張っていたようですが、現状では“無念だが紅白は断念する”という苦渋の決断になりそうです。新事務所が焦って復帰をフライング発表してしまった感も否めません」
紅白出場は消えたのか──新事務所は「メディア出演に関するオファーについて、（新事務所）所属の中森明菜として、オファーをいただいたことは一度もございません」とコメントした。Twitterで《歩き出していきたい》と語った明菜。その足でどこに向かうのか、再び発信されるであろう本人の言葉を待ちたい。
※女性セブン2022年11月10・17日号
