「もう、かわいくてかわいくて仕方ないですよね。親バカだと思われるかもしれませんが、こんなイケメンはちょっと他にいないんじゃないかなと(笑い)。娘も弟ができたことをめちゃくちゃ喜んでて、毎日『ちっちゃい!』、『かわいい!』って大はしゃぎです」──相好を崩してそう話すのは、格闘家の才賀紀左衛門(33才)である。10月11日にパートナーの絵莉さんが男児を出産してから約3週間。赤ちゃんを迎え入れた才賀家では、連日、笑い声の絶えないドタバタ劇が繰り広げられている。
「僕も不器用なりにミルクをあげたり、オムツを替えたりしていますが、もちろん一番大変なのは絵莉ですよね。それでも、家の中が前よりいっそう明るくなって、家族の笑顔が増えたことが本当に嬉しい。娘も頼もしい存在で、毎日、帰ってくると真っ先に弟のところに行って『わたしが面倒見る』って張り切っているんですよ。娘の成長にも、弟の存在はすごくいい刺激になっていると思います」
予定日より1週間ほど早かったものの、分娩台に乗ってから約1時間半の“スピード出産”だった。
「産まれた時の体重は約2600グラム。平均よりやや小さめでしたが、母子共に健康で心の底からホッとしました。
実はその数日前に医師から帝王切開を薦められて総合病院に入院していたんです。結局、帝王切開はしないことになり11日に退院することができたのですが、その直後から前駆陣痛と言われていた痛みが5分間隔になり、絵莉が元々通っていた産婦人科にタクシーで向かうことになったんです。
僕が娘と家で待っていると、数時間後に携帯に電話がかかってきて『産まれたよ』って。『えっ!? どういうこと』って(笑い)。慌てて病院に駆けつけて、抱っこした時の感激と言ったら、もう言葉にできないですね。
絵莉はつわりや産後の悪露で大変な思いをしました。僕がバカみたいなことを言って、喧嘩になってしまうことも時々あって、反省、反省の毎日です。シングルファザーの時は自分が何とかしなければって必死にやってきましたけど、今は絵莉がいてくれて、娘も息子も分け隔てなく愛情を注いでくれる。こんなに嬉しいことはないですよ。これからはなるべく彼女の負担を減らして、できる限りのことは手伝いたい」