東京ディズニーランドの最寄り駅である舞浜駅は、かつては一時的に改札を中止する入場制限をかけるほど利用者があふれることがあった。ディズニーリゾート側が混雑しすぎないよう入場者数に制限をかけたり、舞浜駅が様々な工夫を重ねたことで、最近では駅の改札が中止されるほどの混雑は発生していない。11月1日にオープンしたジブリパーク(愛知県長久手市)へのアクセスであるLinimo(リニモ、愛知高速交通)はどうなるのか。2005年愛知万博開催時に発生した「藤が丘駅問題」の再現となってしまうのか。ライターの小川裕夫氏がレポートする。
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11月1日、愛知県長久手市に所在する愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にジブリパークがオープンした。ジブリパークは、スタジオジブリが制作したアニメ『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『ハウルの動く城』などの世界が表現されている。
スタジオジブリは日本を代表する映画監督・アニメーターの宮崎駿さんらの作品を手がけてきた。日本国内のみならず、世界にもジブリアニメのファンは多い。その世界観を体験できるということもあって、ジブリパークは開園前から話題になっていた。
ジブリパークの最寄駅は、愛知高速交通の愛・地球博記念公園駅だ。名古屋市中心部からジブリパークへ行くには、名古屋市営地下鉄東山線と愛知高速交通の東部丘陵線(リニモ)を乗り継ぐのが一般的なルートとなる。
「ジブリパークが開園したことで、リニモの利用者増が予想されます。開園にあたり、リニモは8時台と9時台の運転本数を一本増やし、利用者の増加に対応します」と話すのは、リニモを運行する愛知高速交通総務部総務課の担当者だ。
ジブリパークは1日の入場者数の上限を平日4930人、土日休日を5650人としている。それでも周辺で渋滞への懸念は払拭されていない。東山線とリニモの利用者数も増加することが見込まれている。
利用者が増えるのだから、リニモが増便という措置を講じたのは当たり前と思うだろう。しかし、地元の愛知県では「1時間に一本の増便で大丈夫なのか?」と心配する声が出ている。なぜなら、過去に同じような事態が起きたからだ。