10月スタートのNHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』で、ヒロインの福原遥(24)を健気に支える母親を好演する永作博美(52)。その変わらぬ美貌がSNSで話題になるなか、「ずっと彼女を追いかけ続けてきた」と永作愛を語るのが、お笑いコンビ『ペナルティ』のヒデ(51)だ。1989年、永作が3人組のアイドルグループ『ribbon』のメンバーとしてデビューした当時からの「永遠のファン」を公言するヒデが、永作の魅力を語り尽くした。
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僕はもともとアイドル好きで、『おニャン子クラブ』のファンクラブにも入っていたアイドルウォッチャーでもあったのですが、ribbon結成前の『乙女塾』(フジテレビのタレント育成講座)に出ていた時から永作さんはキラリと光るものを感じていました。
『ribbon』は1980年代の中森明菜さんや松田聖子さんのような高嶺の花的なアイドルではなく、“手の届くアイドル”をコンセプトにしてデビューしたんですが、永作さんは他の2人のメンバー(松野有里巳 、佐藤愛子)とは違う魅力が滲み出ていました。原石を見つけてしまった、と当時は勝手に思っていたんです。
永作さんのアイドル時代の魅力は、なんと言っても「S」の法則です。清楚のS、スマイルのS、質素のS、素朴のS、全てを持っていたんです。華やかで可愛らしいのに、前へ前へと出るタイプではなく、でしゃばりすぎず控えめでしたたかさのない子でした。
デビュー曲のセンターは松野さんだったんですが、後に永作さんがセンターに変わった。僕の目の付け所は間違いではなかったと思う反面、その魅力に気づかれてしまった、自分だけが気づいた魅力であってほしかったという、複雑な気持ちでした。
ribbonははっきりと解散や引退を打ち出しはしませんでしたが、ふんわりとシフトチェンジをされて、永作さんは1990年代半ば頃から『劇団☆新感線』で舞台女優として活動を始めた。その後、僕はワッキーと結成したコンビ『ペナルティ』として活動することになりました。まだ鳴かず飛ばずの若手だった時に、バラエティ番組『はなきんデータランド』(テレビ朝日系)に出ることがあって、そこでアシスタントレギュラーで出演していた永作さんと初対面するんです。
高校時代に大ファンだった女の子が目の目にいて、それだけでもキュンとなるのに、彼女はとても低姿勢で爽やかに、清楚で、素敵なスマイルで、僕にきちんと目を合わせて「永作博美です、よろしくお願いします」と挨拶してくれたんです。嬉しくて、涙が出そうになりました。こんな若手の僕らに対しても低姿勢で挨拶してくれるなんて。学生時代に惚れ込んだアイドルと僕との間に「赤いリボン」が結ばれた。そんな感じがしました。