《心配いらないから》──休養発表の直後、中居正広(50才)が旧知の友人に送ったメッセージは、あっさりとしたものだったという。自身の病状を、決して楽観視しているわけではないだろう。それでも、周囲に余計な心配をかけまいとする「気遣いの人」である中居は、不屈の魂を燃やして明日に目を向けている。
11月4日、中居が1か月の休養に入ることを発表した。発表翌日、『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)が放送され、「体力的にも筋力的にも落ちてきている」という理由から、回復するための期間であることを説明した。
今年7月に急性虫垂炎で入院し、司会を務めるはずだった特番『音楽の日』(TBS系)の出演を急きょ取りやめた。10月には『~キャスターな会』を2週にわたり、体調不良を理由に欠席していた。約35年の芸能生活で、中居にとっては初めての長期休養となる。
「だましだましでやっていきたいので。うやむやにしていたいんで。何があったか言いたくない。ごまかしているので、皆さん、ごまかされてほしい」
先の番組ではそうも話し、詳しい病状については明言を避けた。中居が「うやむやにしたい」とあえて言ったのは、休養発表の約1週間前に報じられた病名を意識してのことなのだろう。
《「中居正広」深刻病巣摘出で緊迫のカルテ》
『週刊新潮』(2022年10月27日発売号)はそう見出しを打ち、盲腸がんの手術を極秘で受けていたと報じた。記事によると、中居は7月に受けた急性虫垂炎の手術と前後して盲腸がんに侵されていることが判明。医師と相談のうえ、9月に極秘入院し摘出手術を受けたとされる。テレビ局関係者が明かす。
「1年くらい前からでしょうか、中居さんは“検査で異常な数値が出た。いつ死んでもおかしくないくらいの数値”と漏らすようになったんです。いつもの中居さんの雰囲気じゃなくて、深刻そうに話していたのが妙に印象に残っています」
芸能関係者が続ける。
「休養期間中は都内の有名病院に再度入院し、詳しい組織検査を含めて、体力回復、免疫アップといった療養をしているようです。ただ、“再手術を受けた”という情報も駆け巡りました」
相馬中央病院の消化器内科医・齋藤宏章さんが、「あくまで一般論として」と前置きしたうえで解説する。
「盲腸がんは、広義の大腸がんに含まれます。大腸がんは、男性の約11人に1人が罹患する、一般的ながんといえます。最近は、50才以下の若年性の大腸がんが増加していると報告されています。盲腸がんは比較的珍しく、大腸のいちばん奥にある部位のため、便に血液が混じったり、下痢気味になったりという症状が出にくく、厄介な部類ではあります」
中居に近しい関係者は、「体の不調より心の不調の方がよっぽど大きいように見える」と明かす。
「体調不安はもちろんですが、仕事の不安からくる精神的不安も抱えていたのかもしれません。独立後は社長業も兼務していますし、ただでさえ多忙を極める。仕事内容も含め、理想と現実のギャップの大きさを感じているところもあったのでしょう」