「医療×ミステリー」という異色のテーマを扱うドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)が「回を重ねるごとに面白くなる」と話題だ。同作は現役医師でありながら作家としても活動する知念実希人氏のシリーズ累計18万部突破の同名ベストセラー小説を実写化したドラマ。玉森裕太(32)演じる研修医・諏訪野良太がカルテに書き込まれた情報と「人の顔色を読む」特技を生かして患者たちが抱える謎を解決する姿が描かれる。
そんな諏訪野の同期で医学オタクの研修医・曽根田みどり役を演じているのが池田エライザ(26)だ。本誌・週刊ポストは10月下旬、都内のとある大通り沿いで彼女の「女優魂」を感じさせるロケ現場をキャッチした。
日も暮れて歩道の人通りもまばらになったころ、鮮やかな水色のニットにジーンズというラフな出で立ちながらも、抜群なスタイルで周囲の目を引く池田の姿があった。現場に居合わせた男性はこう語る。
「ちょうど本番前だったのか、彼女はストレッチをしたり足首を回したりと動く準備をしていました。監督から『テスト、よーいスタート!』と声がかかると結構急な上り坂になっている歩道を一気に駆け上がっていきました。走るフォームがとても綺麗で、ついつい見入ってしまいましたね。
休憩を挟み15分くらいたった後、今度は『本番、よーいスタート!』と声がかかった。リハーサルの時と同じような綺麗な走りで、彼女は一気に坂を駆け上がっていきました。走り終えた後も、疲れを見せることなく映像を確認しながら監督やスタッフと談笑していました。『坂道全力ダッシュ』撮影は、本番1発OKでしたね」
ドラマでは、池田演じる曽根田は同期のなかでも特に優秀な研修医のひとりで、負けん気が強くプライドも高い女性だ。仕事の手際もよく、外向的でスタッフや患者からも信頼されるという役だが、池田は以前番組に出演した際、自身の内向的な一面を明かしていた。
10月30日放送の『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)で、「私ほど世の中のイメージと実際の自分にギャップのある人間はいないんじゃないかな」「内向的です。夏休みも人と遊んだことがない。約束する友達もいなかった」「今も3日休みがあっても、家から出ない」などと語っていたのだ。芸能関係者はこう言う。
「池田さんは普段は自分で『引きこもり』と話すほど内向的ですが、役作りに入ると徹底的に自分を追い込んで『別人格』になるタイプ。2019年に公開された映画『貞子』の撮影では、究極の泣き顔を作るため、表情がボロボロになるまで5時間ずっと泣き続けるという徹底ぶりでした。
WOWOWのオリジナルドラマ『DORONJO/ドロンジョ』では、後のドロンジョとなる泥川七音を演じ、対決シーンのために撮影の合間は時間さえあればミット打ちをしていて、さすがのプロ根性だなと思いました」
「全力で駆ける」彼女の女優人生に、これからも目が離せない。