木村拓哉(50才)が織田信長に扮して登場した『ぎふ信長まつり』が大きな話題を呼んだ。50才になった今も、「キムタク効果」は衰えを知らない──。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、その凄さを分析する。
* * *
『ぎふ信長まつり』で「織田ちん」「ベトコン」が売り切れ“聖席”に!
「まだ、やるの?」と思わず、ちょっと笑いながら言ってしまいました。
11月6日、木村拓哉サンと伊藤英明サン(47才)が参加して、おおいに盛り上がった『ぎふ信長まつり』での「信長公騎馬武者行列」とトークショー。それから3日も経った9日の『ドデスカ!』(メ〜テレ)が2時間の生放送中、なんと2チャンスも関連のニュースを長尺で扱ったからです。
「この地方(東海三県=愛知、岐阜、三重)では木村サン効果はまだまだ続いているんです」とは、同局の竹田基起アナ(38才)。そういえば6日、私が出演していた『サンデージャポン』(TBS系)でも岐阜まで中継スタッフを出していたくらいですから、岐阜はもちろん、お隣の愛知県の放送局が盛り上がるのは当たり前ですね。
CBCテレビ制作ながら全国ネットの『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』が7日、トップニュースで『ぎふ信長まつり』を約40分、特集していたのをはじめ、中京テレビや東海テレビの情報番組も同様でした。
テレビ局だけではありません。翌7日付朝刊の「岐阜新聞」は、午前6時頃から約10時間にわたり時系列で徹底取材した様子を見開き4ページで特集。新聞購読者限定の電子版にも多数の写真を掲載したところ、1日あたりの登録者数が通常の約10倍になったそうです。
愛知県に本社がある「中日スポーツ」は、「キムタク狂騒曲」という大見出しで当然、1面。よく羽生結弦さん(27才)やジャニーズのアーティストがデビューした際などにもみる「ラッピング紙面」形式がとられていました。
来場者数のみならず、いわゆる「キムタク効果」は数え切れません。木村クンが《岐阜に到着するや、めちゃくちゃイカした“織田ちん袋”を英明から……。この中に映画のチケットを入れて、お世話になった方に渡そうかと。英明ぃ〜!あんがと!》と画像付きでインスタグラムにあげたことから店頭では200枚ほどの在庫が即完売し、ネット上でも完売したのが「織田ちん」なるポチ袋。お駄賃と織田信長をかけているうえ、信長のかわいらしいイラスト付きです。
関連して『ドデスカ!』は5日、木村クンが撮影のために訪れた『ぎふ金華山ロープウェー』のスタッフ・中野珠美さんにインタビュー。彼女こそ、木村クンが「織田ちん」ポチ袋に主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』のチケットを入れ、「褒美じゃ」と信長さまになりきって渡した“お世話になった人”のひとりです。ちなみに中野さん、そのチケットは利用せず、自分で買ったチケットで見に行くそうです。「当たり前ですよね」とコメントさせていただきました(笑い)。