「ちょっとね、今日はこれでおしまい。なぜかというと、急に目の前がね、ふぁわーっとしてきた。またどっか、病院に行かなきゃならない」──日本を代表するコメディアンの萩本欽一(81)が体調の異変を訴えたのは、11月21日21時から生配信されていた自身のYouTubeライブ中でのことだった。
NEWSポストセブンが取材を進めると、配信後に萩本が一時的に意識を失い、夜22時過ぎに東京・世田谷のYouTube収録現場から病院へ救急搬送されていたことがわかった。スポーツ紙記者が語る。
「配信中は元気に振舞っていましたが、その後に容態が悪化したそうです。2年前には妻の澄子さんをガンで亡くされていて、とてもショックを受けていました。最近の萩本さんは少し痩せたようで、高齢でもあるので心配です」
萩本は2014年の明治座の一カ月公演を最後に舞台には立っていない。コント55号の時のように100%体を使ってお客さんに喜んでもらうことが年齢的にもできない──それでは『お客さんに失礼』というのが萩本の思いだった。
「そこで始めたのがYouTubeでした。素人と作る番組を大事にしてきた萩本さんは、録画ではなく生配信でリスナーとチャットを通してリアルタイムで番組を作りあげていくことにこだわっています」(同前)
1980年代にはレギュラー番組の週間視聴率の合計が100%を達したことで「視聴率100%男」と呼ばれ、テレビ界の昭和の大スターとなった萩本。そんな萩本が80歳を機に昨年7月から始めたのがYouTube『欽ちゃん80歳の挑戦!』だった。