NHKホールで3年ぶりに有観客で開催される『第73回NHK紅白歌合戦』。すでに発表された出場者に大きなサプライズはなかったが、水面下では現在も大物アーティストとの交渉が続いているという。視聴率低迷で打ち切り説もささやかれる中、挽回を図るNHKの“隠し球”は──。
“初出場”の可能性が高まっているのが、今年デビュー50周年で現在、ラストツアーを行っているチューリップ。NHKは今年、大腸がんが判明したリーダーの財津和夫(74才)のドキュメンタリー番組を放送している。
同じく出場濃厚とみられている“大物”が、今年、デビュー50周年の矢沢永吉(73才)だ。
「今年6月に『ニュースウオッチ9』(NHK)でロングインタビューが放送されたことも大きな後押しになっています。リハーサルをほとんど行わず、ぶっつけ本番が矢沢さんのやり方。10年前の40周年のときに出場した際、本番で何度か歌詞を間違えたものの『矢沢、ステージで作詞してたもんね』とYAZAWA節で乗り切りました」(前出・放送記者)
その矢沢と、今年のツアーで“初共演”を果たしたB’zの2人は今年も不出場が濃厚。「年末年始は完全にオフ」(音楽関係者)とのこと。
2019年に50周年記念ツアーを行って以来、表舞台から姿を消しているのは井上陽水(74才)だが、かつて陽水のバックを務めた安全地帯の出場は確実視されている。
「今年はデビュー40周年。玉置浩二さん(64才)はいまも精力的にツアーをこなし、安全地帯としても冬にコンサートを行います。本来、今年の紅白の目玉として発表するはずが、事前に報道が出てしまったことにNHKはカンカンだったとか」(音楽関係者)
過去に「おせちを作るので」という理由で出場を断ったことが語り草になっているのが松任谷由実(68才)。
「これまで紅白には5回出場し、桑田佳祐さんとの“キス”が大きな話題になった2018年からは3年連続で出ています。7月にデビュー50周年を迎え、10月にもNHKの歌番組『SONGS』に出演したばかり。昨年コーラスでアルバムに参加した松任谷正隆さんとの “夫婦共演” にも注目が集まります」(レコード会社関係者)
本番まで残り約1か月。紅白の担当者はいまも曲者だらけの大物たちと、粘り強く交渉を続けている。
※女性セブン2022年12月8日号