ライフ

運動嫌いで「食に執着」する87歳の現役女性医師が励む「厳しい減塩」 その効果は?

女性成人病クリニック院長の村崎芙蓉子氏

女性成人病クリニック院長の村崎芙蓉子氏

 精神科医の和田秀樹氏が書いた『80歳の壁』がベストセラーになっているが、健康寿命を延ばすためには何を心がければ良い──それを知る“生き証人”が80歳を越えた今も現役で活躍する医師たちだ。女性成人病クリニック院長の村崎芙蓉子氏(87)が、50代60代の頃や80歳を過ぎた折に経験した、自身の健康にまつわる苦労を、語ってくれた。

 * * *
 87歳になりましたが、今も現役医師として週3回のホルモン補充療法外来と、別のクリニックで非常勤の循環器内科医として月に2回、仕事をしています。通勤時間は、最寄りの駅まで歩き、私鉄と地下鉄を乗り継いで70~80分かかります。そんな私ですが、健康法として行なっていることは何もありません。

 まず私は「運動」が大嫌いです。低体重で生まれて過保護に育てられ、テレビもない時代でしたので、友達は本だけ。小学生から活字中毒で、実家の隣の貸本屋の本は中学時代にはほぼ全部読み終えました。高校時代はいろんな口実をつけて体育の授業は見学の時間でした。

 それでいて食べることには執着し、お肉、中でもステーキが大好きでした。200gならふた口で食べられると豪語していたくらい(笑)。60過ぎまで、よくお肉を食べていました。

 お漬物も大好きで、塩分15%の梅干とキムチで一食終わることもありました。患者さんには減塩や運動を勧めていたのに、医者の不養生そのもの。ダメですねぇ。50代末から高血圧症、高脂血症になりました。お手の物の降圧剤と高脂血症のお薬を使う羽目になりました。80を過ぎると、腎機能が低下していることに気づきました。

 そこで今度は、厳しい「減塩」に励むことになり、友人には5%の梅干を作ってもらい、キムチは絶ち、せっかくのお魚の粕漬けも塩抜きをして焼きました。減塩は慣れです。数か月、減塩とタンパク質摂取量を意識したら、降圧剤も高脂血症のお薬も不要になりました。

関連記事

トピックス

有村は春子の幼少期を演じた(NHK スクエア)
《オークションサイトに大量出品》有村架純が使用した『あまちゃん』台本が流出、所属事務所は「本人も胸を痛めている」 意外な“出品ルート”も明らかに
NEWSポストセブン
事件が起きてから数日、犯人はまだ捕まっていない(時事通信フォト)
《女子中学生の父親が警察署長情報はデマ》北九州ファストフード店事件をめぐる一連の憶測投稿に当該警察署は「事実ではない」
NEWSポストセブン
不倫旅行を終え、ホテルから出てきた2人
「ホテルというかあれですね…」二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏、銀座のバーのママとの不倫旅行スキャンダル 直撃取材に“現在の妻と離婚協議が最終段階”
NEWSポストセブン
1988年、『You're My Only Shinin' Star』で「第30回日本レコード大賞」金賞を受賞した中山美穂
【入浴中に不慮の事故】中山美穂さん、行きつけの焼肉店での”素の表情” 「いつも元気で素敵なまとめ役」だった 母と再婚した義父とも良好な関係
週刊ポスト
前途多難の国民の力代表・韓東勲氏(中央、時事通信フォト)
韓国戒厳令の後始末に奔走した与党「国民の力」韓東勲氏の娘に「MIT不正入学」疑惑 剥いても剥いても疑惑が出てくる“タマネギ男”が追及する泥仕合
週刊ポスト
取材に応じた「釜ヶ崎地域合同労働組合」委員長の稲垣浩氏(筆者撮影)
大阪・西成“あいりん総合センター”建て替えで路上生活者が「強制退去」 抗議活動を行う武闘派労働組合委員長が告白
週刊ポスト
中国発の飲食チェーンである「楊国福マーラータン」のマーラータン(麻辣湯)
〈キモすぎガチで声出た〉虫混入騒動の人気麻辣湯専門店、店員は「虫は野菜に入ってた。洗っているし今はもう大丈夫」実際は乾麺に…運営会社は「調査が終わっていない」と回答
NEWSポストセブン
田村瑠奈容疑者の猟奇的な側面が明らかになってきている
頭部切断事件・田村瑠奈被告(30)は自分の頬に切り込みを入れ…“あちらの世界”の恋人・ジェフの存在と“禍神さまの修行”
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(HP/Instagram)
二階俊博・元自民党幹事長、“後継者”三男・伸康氏の不倫にコメント「知りません」 お相手女性の両親にはすでに“公認の仲”
NEWSポストセブン
北九州市の「マクドナルド322徳力店」で、中学生の男女2人が男に刃物のようなもので刺され、女子中学生が死亡した
《北九州市ファストフード2人死傷》女子中学生(15)は苦しそうにうずくまり…被害者の知人は慟哭「すごく真面目で可愛いくて、家族思いで…それだけはわかってほしい」
NEWSポストセブン
結婚後初めての誕生日を迎えた真美子夫人
大谷翔平、結婚後初の真美子さんのバースデーで「絶景」をプレゼントか 26億円で購入したハワイの別荘は青い海と白い砂浜を堪能できるロケーション
女性セブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン