タレントの松本伊代(57才)がバラエティ番組『オオカミ少年』(TBS系)の収録中に骨折していたことが明らかになった。松本は11月24日の収録でクイズの不正解者が穴に落ちる企画に参加。ウレタンのクッションが敷き詰められた深さ2.7メートルの穴に落下した際、腰椎を圧迫骨折したという。
「『オオカミ少年』は浜田雅功の司会で2021年4月にスタート。VTRで出題される色々な情報がウソか本当かを当てるクイズ番組です。松本が骨折したのは『ソクオチ』という企画で、誤答すると浜田がスイッチを押し、“即落ち”するもの。9月30日の放送で始まったばかりの新企画でした」(テレビ情報誌記者)
TBSは事故について、この企画をすでに2回行っていたこと、事前にシミュレーションを繰り返したこと、ウレタンを敷き詰めて安全対策を講じていたことなどを説明したが、事故は起きてしまった。落とし穴企画は色々な番組で見かけるが、なぜテレビ関係者はケガを伴う危険な企画を好むのか?
「落とし穴は手間も費用も掛かりますが、確実に面白い映像が取れるので、バラエティの人間なら絶対にやりたい企画。理屈抜きで笑えますし、“ながら見”の視聴者も引っ張り込める。落ちる人は誰でもOKですし、落ちる瞬間の映像をスローやコマ送りにしたり、落ちる場所を水にしたり“小麦粉プール”にしたりと、やり方も色々ある。手間を掛けただけのリターンは十分にあります。
これまで人気を呼んできたのがとんねるずとロンドンブーツの企画です。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)でやっていた『全落オープン』は、落とし穴に落ちる際のリアクションで笑うシンプルな企画でしたし、『細かすぎて伝わらないモノマネ』も最後は穴に落ちて終わる仕組み。一方のロンドンブーツも『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で度々、落とし穴企画をやってきました」(民放バラエティ番組制作関係者)
今回の一件により、今後、バラエティで落とし穴企画を行うのは難しくなりそうだ。