スポーツ

「キーマンは遠藤と守田」城彰二氏が語るスペイン戦の勝率を「40%」にするための戦術

城氏がキーマンにあげた遠藤と守田

城氏がキーマンにあげた遠藤と守田

 サッカーW杯カタール大会で、日本はドイツを相手に歴史的な“ジャイアントキリング”を成し遂げた後、コスタリカに手痛い敗戦を喫した。決勝トーナメント進出の条件は、日本時間12月2日(午前4時~)のスペイン戦で勝利すれば「確定」、引き分けの場合はドイツ-コスタリカ戦の結果次第となる。日本代表は“運命の一戦”となるスペイン戦をどう戦えばよいのか──。元日本代表FWで、1998年のフランス大会に出場した経験を持つサッカー解説者・城彰二氏に聞いた。

後半に浅野と伊東を出した“矛盾”

 ドイツ戦での躍動から一転、コスタリカ戦の敗戦には森保一監督の采配を含め、批判が集まった。どちらが日本代表の“本当の姿”なのか。

「そのどちらの姿も『森保ジャパン』です。ドイツ戦は選手の頑張りと戦術変更、選手交代がうまく噛み合った。森保監督を含めたチームの力だったと思います。一方で、コスタリカ戦で日本の課題である決定力不足が露見したのも、森保ジャパンの実力じゃないかなと思いますね。もともと“なかなか点が取れない”と言われていたわけですから、あれだけ守備を固められると崩しきれないというのが現時点での実力でしょう」(城氏)

 城氏は、具体的にコスタリカ戦の敗因をどう見ているのか。

「コスタリカ戦ではターンオーバー(先発メンバー入れ替え)をして、初戦とは5人も替えました。選手のケガもあったわけですが、ターンオーバーをしたことで連携力がなくなってしまい、攻撃が一切機能しなくなった。先発にあのメンバーを選んだということについては間違いなく監督の采配ミスですね。ターンオーバーというのは選手を休めたりすることも含めた戦略ですが、後半に慌てて伊東純也や浅野拓磨を使ったことには疑問を感じます。

 2戦目までに戦力を使い切ってでも勝ちきるか、それとも3戦目まで余力を残すか──。それを選ぶのが監督ですが、“もったいないな”と感じました。コスタリカは守備に徹してほとんど攻撃ができていない状態だったので、しっかりと連携ができる選手たち、あるいはベストメンバーを組んで前半を戦って、先に点を取れば楽に戦えたゲームだった。それをやらなかったことについては、監督の判断ミスという面が否めないと思います」(城氏)

関連記事

トピックス

カジュアルな服装の小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットで話題》小室眞子さん“ゆったりすぎるコート”で貫いた「国民感情を配慮した極秘出産」、識者は「十分配慮のうえ臨まれていたのでは」
NEWSポストセブン
宮城野親方
《白鵬に若手親方から評価の声出るも…》「宮城野部屋の復活」が先送りされるウラに「相撲協会執行部が“第2の貴の乱”を恐れている」との指摘も
NEWSポストセブン
気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン