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1日1分の運動でリスクを軽減 コツコツ「貯筋」で目指すがん予防への道

免疫力UPに繋がる筋トレも

免疫力UPに繋がる筋トレも

 人は皆、大量のがん細胞を身体に抱えて日々生きている。毎日5000個以上のがん細胞が体内で生成されるが、通常は免疫細胞に処理されて増殖はせず、健康でいられる。しかし、生活習慣が乱れると免疫力は低下する。その状態で長期間過ごせば、たちまちがん罹患率は上昇するのだ。

 がん予防のため生活習慣を正すとなると、つい食生活にばかり目を向けがちだが、近年は運動や筋肉とがんとの関係性が解明されつつある。がんの外科手術に長年携わってきた医師の石黒成治氏は、こう語る。

「筋肉を動かすと、抗炎症効果がある物質『ミオカイン』が体内で放出。ミオカインの一種『イリシン』には抗がん効果が期待されています」

10年以上続けたい免疫力向上の筋トレ

 どんな運動でも、やればやるほどがん予防につながるというわけではない。「免疫力を高めるには、マラソンなどの有酸素運動より、筋トレで抗炎症物質を放出させていくほうが効果的です。

 ただ、激しい負荷をかけ過ぎると、かえって免疫力向上を妨げるとの研究結果もあるのでご注意を」(石黒氏)つまり、1日1時間以上も激しい筋トレをする必要はない。1回1~2分の筋トレを生活の合間合間に取り入れ、ストレスなく筋トレを習慣づけることが良策なのだ。

 がん細胞の多くは10年以上かけて悪性腫瘍へと変異していく。1回わずか1分の筋トレでも10年以上続けていけば、がん細胞の増殖に対抗する大きな力となるのである。

発がん率をぐんぐん下げる1分筋トレ

●心拍数トレ「心拍数を上げ筋トレ効果アップの事前運動」

【ドキドキ大ジャンプ】連続ジャンプで酸素と栄養素を全身に巡らせよう
(1)気をつけの姿勢から、両手足を大きく伸ばし上へジャンプする
(2)腕は上に上げたまま両手をつけ、足は広げたまま着地。もう1度ジャンプしたら手を下ろして足を閉じ、最初の気をつけの姿勢へ戻る。この一連の動作を20秒行なう

心拍数トレ「心拍数を上げ筋トレ効果アップの事前運動」

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